冷たい雨が降って寒かった昨日とは打って変わって、今日はよく晴れて穏やかな一日となりました。
最高気温も昨日から7度近く上昇して、22℃になったみたいです。
さて、NHKテレビテキスト、100分de名著「ヘミングウェイスペシャル」を読了し、
同時にテレビ番組の視聴も終えました。
テキストの執筆者で番組の指南役は、アメリカ文学研究者の都甲幸治さんでした。
テキストによると、50年代後半のヘミングウェイの実人生は、凶事に見舞われていたそうです。
54年に2度の飛行機事故で大けがをして以降、ずっと健康を害し、
「移動祝祭日」という回想録を書き始めた57年からは、アルコール依存症とそれに伴ううつ病を発症。
執筆は続けていたもののうつ病は悪化する一方で、何度かの自殺未遂の末、61年7月、猟銃で自裁。
61歳だったそうです。
番組のなかで、伊集院さんが、
ヘミングウェイの人生は、「老人と海」や「敗れざる者」の老人の生き方そのものだ、
という趣旨のことをおっしゃっていたのが、強く印象に残りました。
私はこれまで、ヘミングウェイの作品を読んだことがありません。
テキストを読み、番組を視聴して、無性にその作品を読みたくなりました。
「日はまた昇る」、「武器よさらば」、「誰がために鐘は鳴る」、「老人と海」、
それとも「敗れざる者」といった短編集‥‥?
手始めにどの作品を読もうか、迷っています。
追記
そう言えば、沢木耕太郎さんのスポーツ・ノンフィクション「敗れざる者たち」では、
「あっしは闘牛士なんでさ」という言葉が最初に登場します。その意図が少し理解できたような気がします。