今日は町立図書館に行って、7月3日(日)から7月9日(土)までの、
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは、7月8日の永瀬拓矢さんと7月9日の信田さよ子さんの「ことば」でした。
それぞれの「ことば」と鷲田清一さんの解説は、次のような内容でした。
「才能はないとすぐに分かりましたけど、努力することはできたんです。」
『神童でなかった将棋棋士は、自信をなくしている子らに、才能より努力が大事だと伝えたいと言う。
才能がなくても好きであれば努力は続けられると。
そのとき、前を行く人の背中だけでなく、彼が見ているものを肩越しに見つつというのが肝心なんだろう。
朝日新聞デジタル記事「永瀬拓矢王座、僕が掲げる旗は銅色『少数派の子どもたちのために』」
(6月9日配信)から。』
「悪い変化が起きたときは対応(how)を考える、よい変化が起きたときはその理由(why)を考える」
『身の回りになにか悪い変化があると、人はふつう、どうしてだろう(why)と原因を考え、
よい変化があれば、これをどう維持しようか(how)と考える。逆だと、臨床心理士は言う。
悪い変化はそこに引きずり込まれないこと、良い変化は事態を客観的に掴んでいることが重要だからか。
「アダルト・チルドレン」(新版)から。』
う~む、なるほど‥‥。
「才能がなくても好きであれば努力は続けられる」というのは、とても励みになる言葉ですね。
また、「彼が見ているものを肩越しに見つつというのが肝心」という解説は、
12世紀フランスの哲学者、シャルトルのベルナール「巨人の肩に乗る」という言葉を
想起させるものがあります。
信田さんの「how」と「why」も、含蓄に富むお言葉だと思いました。
私もこれから、こういう視点を大切にしていきたいです‥‥。
追記
近畿大学の公式HPに掲載された、令和3年度近畿大学卒業式における
安倍元総理の「大切なことは失敗から立ち上がること」というスピーチを視聴しました。
力強く真心のこもったそのメッセージに、いたく感動した次第です。名スピーチでした‥‥。