しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

シツケとは元々‥‥

11月27日にNHKで放映された「映像の世紀バタフライエフェクト」をNHKプラスで視聴しました。


この番組の魅力の一つは、バックグラウンドに流れるテーマ音楽、

加古隆さん作曲の「パリは燃えているか」だと思っていますが、

今回の番組タイトルはまさにその「パリは燃えているか」で、しかも加古隆さんが番組の冒頭と最後に

その曲をピアノで演奏されていて、私はいたく感動しました。


ちなみに、「パリは燃えているか」は、ヒトラーが第二次大戦末期に発した言葉に由来するそうです。

パリを破壊しろというヒトラーの命令に対し、パリを治めるドイツ軍司令官コルティッツは

命令に従わずに連合国に無条件降伏し、パリを破壊から守ったとのことでした。

番組を通じて、パリというか、フランスという国の奥深さ、偉大さを学んだ次第です‥‥。


さて、今日は町立図書館に行って、11月19日(日)から25日(土)までの

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。

この一週間で印象に残った「ことば」は、三つありました。


まず、11月20日(月)は、柳田國男

「日本の伝統には、文字は勿論(もちろん)口言葉にも表はされないで、

黙々と伝はつて居るものがあつたのである。」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『シツケとは元々「人を一人前にする」こと。

 昔は「あたりまへのことは少しも教へずに、あたりまへで無いことを言ひ又は行つたときに、

 誡(いまし)め又はさとす」のが常だったと民俗学者は言う。

 学校教育がこれを、叱り、罰することと解し、児童が「当然なるもの」を自分で体得する機会を

 逸しているのは残念だと。随想「教育の原始性」から。』


はぃ、ごもっともなご指摘で、何も言うことはありません‥。

シツケとは元々「人を一人前にする」こと。しかと頭に叩き込みました‥‥。