しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

戦争の厳しい現実

世間一般の方はお盆休みで、Uターンラッシュもピークを迎えているみたいです。

私といえば、昨日13日は、
仕事から帰った後に、迎え火を焚いて先祖の霊をお迎えしました。
明日15日は夏季休暇を取得して、お墓参りに行く予定です。

お墓参りといっても、我が家のお墓は自転車で約10分の距離にあるので、
思い立てばいつでもお参りすることができます。
また、義父母や義兄が眠っている妻の実家のお墓へ行くためには、
ここから約2時間を要しますが、それでも日帰りでお参りができます。

今日14日の日経新聞の一面コラム「春秋」を読むと、
東京在住のコラムニストのお墓は広島にあるそうで、
『東京で亡くなった祖父母も、広島に長く住んだわけではない父も、そこに眠っている。
 墓参りに行かねばとも思うが、足が遠のいて久しい。』と書かれていました。
近くに先祖のお墓がある私は、恵まれているのかもしれません。

そして昨日は、午後10時から、
NHKスペシャル『狂気の戦場ペリリュー〜“忘れられた島”の記録〜』を観ました。

あとあと思い出せるように、少々長くなりますが、
番組概要をNHKのHPから、次のとおり引用させていただきます。

『今年、アメリカで
 日米の熾烈な戦いを記録した113本のフィルムの存在が明らかになった。
 撮影地はフィリピンの東800キロに位置するパラオ諸島の小島・ペリリュー。
 「地球最後の楽園」と呼ばれるサンゴ礁の美しい島だ。
 70年前、日米両軍はここで死闘を繰り広げた。
 
 米海兵隊の最精鋭部隊と言われる第1海兵師団第1連隊の死傷率は、
 史上最も高い約60%。
 そのあまりの犠牲者の多さと過酷さから、ほとんど語られてこなかったため、
 「忘れられた戦場」と呼ばれている。
 
 ペリリュー島は、太平洋戦争の中でも特異な戦場だった。
 日本軍はアッツ島以降続けてきた組織的な“玉砕”を初めて禁じ、持久戦を命令。
 米軍が当初「3日以内で終わる」と予想した戦闘は2カ月半に及んだ。
 今回発掘したフィルムには、
 日米双方が日増しに追い詰められていく様が克明に記録されている。』

私は、ペリリューという島の名前を初めて聞きましたし、
ここでこれほどの壮絶な戦いが繰り広げられたことは、今まで全く知りませんでした。
また、映像は衝撃的な内容で、正視することができない場面がいくつもあり、
改めて戦争の悲惨さを思い知らされました。

生き残られた元日本軍兵士の
『閉じられた瓶の中で、「サソリ」と「サソリ」が戦っているようなものだった。』
という証言が強く心に焼き付いています。

先ほどの番組HPでは、次のような文章が続いています。
『フィルムと証言から、ひとたび戦争が始まるとそれを終結することがいかに難しいか、
 戦場とはどんなものなのか、その厳しい現実を伝える。』

確かに私には、厳しい現実が十二分に伝わりました。