プロ野球の巨人が、悪夢の13連敗から脱出したようです。
阪神ファンの私としても、誠にご同慶に堪えません……。
巨人ファンの皆さんも、なかなか勝てないときの阪神ファンのやるせない気持ちが、
ようやく分かっていただけたのでないかと拝察いたします。
そして、そのことに関連して、昨日8日の朝日新聞デジタル版には、
次のような興味深いことが書かれていました。
『巨人は連敗中、様々な負け方をしている。野手が打てない、投手が抑えられない。
監督の采配が裏目に出る…。
根本的な原因は、球団に長期的な視点が欠けていたことにある。
とにかく若手が出てこない。 開幕直後、好調だったチームを引っ張った阿部は
プロ17年目の38歳。 ベテラン頼みのチームには、限界がある。
世代交代が進まないチームの課題が、
大型連敗という結果になって浮き彫りになった。
つい最近までは「強い巨人」だった。2007年からリーグ3連覇。
12年からも3連覇を果たした。
だが、このときに、将来を見据えた育成に目を向けていなかった。
ドラフトでは競合を避ける傾向にあり、
大田(現日本ハム)や岡本ら高卒の長距離打者を獲得しても育てられない。
7日の西武戦の先発メンバーのなかで、
過去10年以内のドラフトで巨人に入団した選手は橋本到だけ。
目先の勝利のために大金をはたいて
フリーエージェント(FA)などで補強を繰り返し、若い芽を摘んでしまった。
そのツケが回ってきたと言える。
「育てながら勝つ」ことが難しいとも言われるが、それは巨人に限らない。
他のチームも同じだ。今回の連敗は、意識を変えるチャンスととらえるべきだ。』
う~む、なるほど……。
この「育てながら勝つ」、「将来を見据えた育成」というのは、
巨人をはじめとするプロ野球界に限らず、
企業や官公庁など、「組織における人材育成の基本原則」のようにも思います。
また、業績不振や不祥事など、組織が危機に直面した時は、
逆に、社員・職員の意識改革のチャンスなのかもしれません。
今回の巨人の13連敗から、多くのことが学べるように思います。