今日3日の朝日新聞「社説」には、
『衆院選~民進党分裂~政策を軽んじた末に』と題して、次のようなことが書かれていました。
社説の前半部分は割愛して、後半部分だけを引用させていただきます。
『 ~(略)~ 混迷の発端は、首相の「大義なき解散」だった。
野党の選挙準備が整わない隙を突き、「今なら勝てる」と踏み切った。
公認予定者全員での合流を前提に党内の合意を取り付けたが、
小池氏から「全員を受け入れることはさらさらない」「排除いたします」とあっさり拒まれた。
公党の合流について、党首同士がこれほど食い違うこと自体が信じられない。
前原氏の責任は極めて重い。
さらに理解できないのは、民進党の前議員たちの態度だ。
希望の公認を求めて、希望が示す政策に唯々諾々と従うのか。
党を挙げて違憲だと訴えてきた安全保障関連法について、希望は容認を迫る構えだ。
消費税に関しても、前原氏は「増税の増収分を教育無償化などにあてる」と主張し、
9月の代表選で勝った。「消費増税凍結」を掲げる希望とは違う。
一連の経緯や軽々しい政策の扱いを見れば、
選挙での生き残りを優先した前議員たちの思惑だけが目立った。
めざす政治を実現させるには選挙で勝たねばならない。そんな思いもあるだろう。
だが理念や政策を捨て去れば、それは「権力ゲーム」でしかない。
民進党の崩壊は、ここ20年来、
「政権交代可能な政治」をめざしてきた政治改革の歩みを振り出しに戻しかねない。
その先にあるのは政党政治の危機である。』
う~む‥‥。「政党政治の危機」ときましたか‥。大袈裟ではなく、確かにそのとおりかもしれません。
ただ、私は、大変失礼な言い方で恐縮ですが、
民進党は3分裂してよかったというか、かえってすっきりしたのではないかと思っています。
だって、民進党には右から左まで理念や思想信条の異なる先生方がいて、
公党としてこれまで存続できたこと自体、摩訶不思議に感じていましたから‥‥。
ということで、今回の衆院選では、選挙で勝ちたいばかりに、
「宗旨替え」した先生は誰なのか、そこだけはしっかり見極めたいと思います。