しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

お詫びのしるし

今日は、職場の上司3人と仕事で八幡浜に行ってきました。

 

お昼は、道の駅「八幡浜みなっと」で「ちゃんぽん」を食べ、

パン・メゾンというパン屋さんで人気の「塩パン」を買い、

先ほどの「八幡浜みなっと」で特産品の「じゃこ天」を買って帰りました。

 

私は、平成6年から3年間、家族3人で八幡浜市に住んでいましたが、

「ちゃんぽん」、「塩パン」、そして「じゃこ天」のうち、

当時から名前が知られていたのは、「じゃこ天」だけだったように思います。

 

「ちゃんぽん」は、八幡浜市HPの解説によると、

「長崎・神戸・横浜をはじめとした全国各地のみなとまちにみられるように、

本場中国の食文化が海を渡って伝わり、

地元の食文化との融合の中で生まれたと言われていて、

現存する最も古い提供店は昭和23年の創業」…とのことでした。

 

また、八幡浜ちゃんぽんの特徴としては、次のように書かれていました。

『長崎のちゃんぽんは、豚骨ベースで白濁した濃厚なスープであるのに対し、

 八幡浜ちゃんぽんは、鶏がら・鰹・昆布などでだしを取った黄金色のスープで、

 あっさり風味が特徴です。麺は太目の中華麺を使用するお店が多く、

 たっぷりの野菜に豚肉、それに八幡浜の特産品である蒲鉾・じゃこ天など

 水産練り製品が具材として使われており、

 魚のまち八幡浜らしさを表現しています。』

 

この解説に書かれているように、じゃこ天など具だくさんで、

スープがあっさりしていて、とっても美味しかったです。

う~む…、それにしても、八幡浜に住んでいた3年間、

私は一度もちゃんぽんを食べなかったと思います。

今では、八幡浜市が「ちゃんぽん振興条例」を制定して、

その普及促進と知名度向上に取り組まれているようです。

3年間一度もちゃんぽんを食べなかったお詫びのしるしに、

今日はこの日記で、八幡浜市とちゃんぽんの魅力を発信させていただきました。

 

さて、八幡浜からの帰路に降り出した雨は、

今現在もしとしとと降り続いています。

二十四節気の「立夏」も過ぎ、野山は新緑に彩られています。

そろそろ蛙の鳴き声が聞こえてくるかもしれません……。

 

「必要不可欠」が特効薬

今日11日の日経新聞社説は、

マイナンバーを医療に生かせ』というタイトルで、

次のようなことが書かれていました。

 

『日本に住む人すべてに12桁の番号をふり、

 社会保障・税などに関する国と自治体のサービス向上に生かす

 マイナンバー制度が始まって1年半になろうとしている。

 だが制度について理解はさほど進んでいない。

 問題は番号を医療情報に結びつける肝心の制度設計が行きづまっていることだ。

 マイナンバーはもともと医療の無駄を省き、患者の利便性を高め、

 大災害などの非常時に病院や診療所が困らないようにする社会基盤として設計した。

 東日本大震災では津波で診療録や処方箋が流され

 適切な医療を受けられなかった高齢患者が多かった。

 番号から電子カルテなどをたぐり寄せられるようにすれば、

 同様の災害があった際に医師や看護師は遅滞なく対処できるはずだ。

            ~(略)~

 公の身分証明になるICチップ入りカードの普及も課題だ。

 初年度に3千万枚を配る政府の目算に対し、1300万枚にとどまっているのは、

 発行元である「情報システム機構」の大規模システム障害が尾を引いているためだ。

            ~(略)~

 政府はカードに国家公務員の職員証の役割を持たせたが、

 警察庁など一部の役所が使用を拒むなど行政府内の足並みが乱れているのも問題だ。

 国・自治体の公務員は当然として、

 国民健康保険や民間企業の健康保険証として使うなど

 「不可欠なカード」にするのが普及拡大への特効薬であろう。』

 

う~む…、やはりそうですか…。カードの普及は進んでいないのですか……。

私は県庁職員時代に、住基ネット構築に直接関与していた「縁」もあって、

マイナンバーカードについても早々と町役場に交付申請しました。

公の身分証明をはじめ、住基カードに付加していた印鑑証明や図書館利用機能も、

今のマイナンバーカードに引き継がれていて、

持っていればとても便利なことを実感できますが、

社説に書いているような状況が続くと、

マイナンバーカードも住基カードの二の舞になるのではないかと心配しています。

社説ご指摘のとおり、国民一人一人にとって、

「必要不可欠なカード」になることが普及拡大への一番の特効薬だと思います。

 

学歴と生涯賃金、そして孫娘の将来

孫娘の誕生日が近づいてきた先日のとある日、

妻と娘が孫娘の将来について話し合っているのが、私の耳にも聞こえてきました。

 

娘が妻に話している内容というのは、「自分の経験からすると、

大学ではなく専門学校に進学した方が、社会に役立つのではないかしら…?」

というものでした。

 

その時には聞き流していましたが、今日たまたま、

日経新聞電子版の「マネー研究所」欄で、

『「学歴なんて関係ない」の真実~生涯賃金これだけ違う』

というタイトルの記事を読んでいたところ、

そこにはとても参考になることが書かれていました。

忘れないうちに、その要点を次のとおり抜き出してみました。

 

・学歴と年収の間には相関関係がある。

 厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」によれば、

 高卒(正社員、以下同じ)の初任給は平均で161300円、

 高専高等専門学校)や短大卒は176900円、大卒は203400円。

 高卒と大卒で月に4万円ちょっとの差がある。

 

2529歳時点の高卒と大卒の年収を比較すると、

 男性では10%程度の差だが、年齢が上がるにつれて差が開いていく。

 4044歳時点では20%の差、5054歳では25%の差になる。

 女性はさらに差が大きくて、最大で34%の差。

 男性だと、大卒は4044歳で年収900万円くらい、高卒だと660万円くらい。

 5054歳だと大卒は970万円で高卒が720万円。

 

・学歴別の推定生涯賃金についてみると、

 男性の場合は高卒と高専・短大卒がだいたい24000万円。

 一方、大卒は28650万円、金額で見ると、4600万円ほどの差になる。

 

・東大、早稲田大、慶応大の卒業生(一部上場企業が対象。外資系企業や非上場企業、

 公務員や医師、弁護士などは対象外。)の生涯年収(推計値)についてみると、

 早稲田が38785万円、慶応が43983万円、東大は46126万円。

 平均的な大卒の男性と比べても、1億~17000万円も多い。

 

う~む……、なるほど。

私は、これまでの37年間の社会人生活を通じて、

「仕事の評価と学歴はほとんど関係がない。」ことを体験してきましたが、

この数字を見る限り、学歴と生涯賃金については相関関係があるのですね…。

 

ところで、この記事の最後の箇所では、

「親が良かれと思って教育に力を入れても、

子供にとってそれが幸せとは限らないけれども、

一方で、教育を通じて得た知識や問題解決能力、

そして学校などを通じて培った人間関係は、子供の人生を豊かにしてくれる。」

ということが書かれていました。

全くもって、そのとおりだと思います。

 

また、これも記事に書かれていましたが、

娘には、「孫娘にどんな人生を歩んでほしいのか、

そのためにどういう教育を孫娘に与えるのか」、よくよく考えてほしいと思います。

レベルの高いコモン・センス

内閣府事務次官で、

現在は第一生命経済研究所特別顧問をされている松元崇さんが、

『経済学の理論とコモン・センス』というタイトルの「時評」で、

「デフレ脱却には財政赤字が有効」というシムズ理論(FTPL理論)を

取り上げられていました。

松元さんは、このFTPL理論はコモン・センス(常識)に反するとしたうえで、

次のように述べられていました。

 

FTPL理論に限らず、今日の経済学はモデルで世界を分析します。

 モデルには前提があります。その前提が成立しなければ、モデルは机上の空論です。

 シムズ教授のFTPLモデルの前提は、

 前提を自由自在に変えられるというちょっと変わった前提です。

 まずは人々が政府は財政再建に取り組まないとの期待を持つことによって

 インフレになり、次には財政再建に取り組むと期待することによって

 インフレが収まるというのです。ちなみに、前者の前提だけでは

 政府が野放図に財政赤字を垂れ流すという期待から

 ハイパー・インフレーションになってしまいます。

 後者の前提は、古典派の経済学がいう「リカードの中立命題」というものです。

 二つの前提の使い分けについて、シムズ教授は

 「それが成功するかどうかは、政策当局者が将来の民間の意識を

 変えられるかどうかに懸かっています。

 ただ、非常に難しいことであることは確かです」(週刊ダイヤモンド2017.2.18)

 と述べています。』

 

続いて松元さんは、「すべての価値は労働から生まれる」という

マルクス主義経済学の「労働価値説」と

「企業も個人も政府の裁量的経済政策の結果を正しく予想して

合理的に行動するのでケインズ的な経済政策には効果がなく、

正しい経済政策はマネタリー・ベースを安定的に増加させる金融政策だけだ」

とする、1980年代頃に一世を風靡した「合理的期待形成仮説」の

二つの経済理論を例に挙げて、次のように述べられていました。

 

『そのような経済学の理論による政策のツケを払うのは国民です。

 労働価値説に従った政策はソ連で失敗しました。ロシアのGDPは今や韓国並みです。

 合理的期待形成仮説などに従った米国レーガン政権は

 大きな財政赤字を残しました。

 今日、我が国の財政赤字GDPの2倍にも上っています。

 それをFTPL理論に基づく政策でさらに積み上げるツケは将来世代に回ります。

 コモン・センスに反する話には、注意してかかる必要があります。』

 

う~む、なるほど……。

・今日の経済学がモデルで世界を分析すること

・モデルには前提があること

・その前提が成立しなければ、モデルは机上の空論であること

については、なんとか理解できました。

 

でも、経済学の理論が、そもそもコモン・センス(常識)に反するのかどうか、

個人レベルで判断するのはとても難しいように思います。

コモン・センスのレベルが高いのか、それとも私が勉強不足なのか…。

……後者のような気がします。

 

珍事か?快挙か?

数年に一度か二度、阪神ファンでよかったと思うときがあります。

昨日の5月6日(土)がまさにその日でした。

 

私が地元ケーブルテレビのスイッチを入れた時は、

1対9という大差で阪神が広島に負けていました。

当然のことながら、「この試合は阪神の負け」と判断して、

早々とテレビのスイッチを切りました。

 

ところがどうでしょう……。

夜にネットでスポーツニュースを確認していると、

なんと阪神が逆転勝ちしているではありませんか……(絶句)。

しかも、この試合の結果、首位に浮上だなんて、アンビリバーブル…。

あぁ~、こんなことなら、あのまましばらくテレビを観ていればよかった。

でも、「我慢ができず、諦めが早い」のが阪神ファンの「特質」ですよね……。

 

さて、京都旅行の写真を一枚、追加でアップします。

下の写真は、結婚式場の「鮒鶴」です。

建造物の歴史的・芸術的価値が評価され、

国の登録有形文化財に指定されているそうです。(青いプレートがその標識です)

甥っ子の結婚式には、愛媛から、家族・親戚の総勢10人が参加しました。

少しは景気拡大に貢献できたかもしれません…(苦笑)

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