しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

人口減少社会の未来図

新聞のスクラップ記事を整理していると
日経新聞が2010年7月から8月にかけて連載した
「ゼミナール 人口減少社会の未来図」が出てきました。
連載は、国立社会保障・人口問題研究所の研究員が分担執筆されています。

連載最後の21回目には、おおむね次のように書かれています。

・現代の日本社会が経験しつつある人口の大転換は、
 数千年にわたる日本の歴史の中で特筆に値する出来事かもしれない。
・こうした人口の転換は、子どもの産み方の転換(人口置換水準以下への出生率低下)や
 飛躍的な長寿化など、我々の生き方の変化によってもたらされた。
・学校卒業後すぐに就職し、結婚して二人の子どもを育て、
 定年後は夫婦で暮らすという大多数が思い描いた生涯の平均像は過去のものとなった。
 今や夫婦と子からなる世帯ですら標準とはいえない。
・いつのまにか日本人の生き方自体に静かな革命が起きていた。
 その帰結として、人口減少社会という未知の扉を開くことになった。
 その向こうに透けて見える明るい未来は、未曾有の高齢化、労働力需給の逼迫や後継者難、
 社会保障負担の増大と財政赤字、社会資本の老朽化などの問題解決なくしてはありえない。
・多様化する生き方の中で誰もが安心して暮らせ、心豊かに次世代をはぐくむ社会を実現するには、
 若者も高齢者もすべての人々が自助と共助の下に持てる知恵と能力を結集する必要がある。
 日本の社会はもはやもとの場所に戻ることも、同じ場所にとどまることもできないのである。

この連載があった当時は、
まさか自分にこんなに早く孫娘ができるなんて想像もしていませんでした。
人口減少社会で子どもが生まれることは喜ばしいことなのですが、
私の娘は一人っ子で娘の伴侶も一人っ子。
現在の厳しい社会経済状況の中、孫娘も弟や妹ができるかどうか分かりません。
こうして人口減少社会は進んでいくのでしょうか?

折りしも政府・与党は昨日(5日)、
消費税増税を含む社会保障と税の一体改革の具体案を協議する
社会保障改革本部」の初会合を首相官邸で開いたとか……。
実りある議論と成果を期待したいものです。
課題解決のために私たち世代に残された時間はもうありませんから……。