自民党の新総裁に、安倍晋三元首相が選出されました。
安倍新総裁といえば、
5年前、持病の潰瘍性大腸炎が悪化して、突然首相を辞任されました。
その突然の辞任は、
「政権を投げ出した」という「負のイメージ」として
多くの国民の「記憶」に残っているに違いありません。かくいう私もその一人です。
そういう意味では、安倍新総裁は、大きなハンディを抱えての再挑戦だったと思います。
実は、安倍新総裁は、首相としての在任中、
日中関係の改善、憲法改正の手続を定めた国民投票法の制定、
教育基本法の改正、防衛庁の省昇格など、保守的な施策を実現された一方で、
小泉内閣で格差が拡大したとの批判を受けて、
「再チャレンジ」を主導した方でもあります。
当時の「再チャレンジ推進会議」の設置趣旨には、次のように書かれています。
『多様な機会が与えられ、何度でも再挑戦が可能となる仕組みを作っていくことは、
内閣の重要政策課題であるとの認識の下、
こうした再挑戦の仕組みについて政府全体として取り組む』
人生には失敗はつきものですが、
日本の社会は一度失敗すると、なかなか立ち上がれないような仕組みになっています。
何度でも再挑戦が可能となる仕組みを作っていくことは、
内閣が変わっても、推進していくべき大切な施策の一つではないでしょうか?
自ら主導した「再チャレンジ」を自ら実践していく…。
安倍新総裁の政治家としての「再チャレンジ」を
一国民として、しっかりと見届けていきたいと思います。
きっと、真摯に、そして果敢に「再チャレンジ」される姿は、
国民に「勇気と希望」を与えてくれるものと思います。
一方、石破前政調会長は、
平成20年10月に、全国育樹祭が愛媛県で開催された際、
農林水産大臣として来県されましたが、
私はその時、大臣担当の随員として、一日行動を共にさせていただきました。
(無愛想な方で、私はあまり良い印象を持っていません。)
愛媛県武道館を見られて、「立派な施設だなあ…」とつぶやかれたことを思い出します。
石破前政調会長は、今回の総裁選では逆転負けを喫しましたが、
次の総裁選にも「再チャレンジ」されるのでしょうか…?
あぁ…、それにしても、やはり私には、
谷垣前総裁を代えなければならなかった「大義」が理解できません。