二日酔いで頭が痛いです。
昨日は、楽しい仲間との飲み会で、
久しぶりに帰宅が日付変更線を越えてしまいました。
日付が変わった松山市内の大街道商店街は、多くの人達で賑わっていました。
まるで、都会の街を歩いているような感じでした。
街角の景気は、少しは良くなっているのでしょうか……?
さて、この日記を休んでいた間の、
「中央銀行の役割」に関する異なる2つの記事を読んで、
経済・金融の素人の私は、なんだか訳が分からなくなりました。
一つは、今月19日付けの日経新聞「大機小機」に掲載されていた記事です。
FRBのバーナンキ議長が、2003年に当日の理事として初来日し、
日本金融学会60周年記念大会で講演した内容が紹介されていました。
講演では、日本がデフレから脱却するための、次のような処方箋が示されたそうです。
『高めのインフレ目標を設定し財務省と協力しつつ、
積極的な国債買い入れを実施して多少高いインフレ状態をつくり出すことにより、
景気回復、不稼働資産の活性化、ひいては税収増による財政状況の改善が期待できる。』
これを受けて記事では、次のとおり指摘しています。
『これらの政策は、
デフレ脱却や景気回復は政府や中央銀行が直接操作できるわけではなく、
将来の予想に基づく国民の行動こそがそれを決定する、
という国際標準の経済理論にのっとっている。
政府や中央銀行の役割は、国民に前向きな行動を促す正確で信頼される情報提供にある。
そのため、インフレの場合とは異なり、
デフレ克服には独立性よりも財務省との連携が重要である。
〜(中略)〜
目標とするデフレ脱却を20年も実現できない金融政策は誰も信じない。
国民一人ひとりが消費の先延ばしは損だと信じればデフレは止まる。
信頼される将来の明るい見通しを、
一時の批判を恐れず提供することが国際的に共通な中央銀行の役割である。』
「目標とするデフレ脱却を20年も実現できない金融政策は誰も信じない。」
という言葉は、妙に説得力があります。
どうやら、この「大機小機」を書いた「桃季」さんは、日銀に手厳しい方のようです。
一方、今月20日の産経新聞「正論」では、
猪木武徳青山学院大学特任教授が、次のようなことを書かれています。
『日銀の金融緩和によって供給される大量の紙幣が、
日本経済全体に行き渡りデフレ対策の特効薬になる、
というようなイメージがまことしやかに語られる。本当だろうか。
落ち着いて考えれば、日銀券発行は限界にきているので、
日銀が民間銀行から長期国債を買い入れたとしても、
その国債は民間銀行から日銀に移動し、民間銀行の準備預金に振り替えられるだけである。
それでも無理やり紙幣をばらまこうというのであろうか。』
う〜ん、どちらの言っていることも正論のような気がします。
やっぱり私は、まだまだ勉強不足のようです。