昨日から今日にかけて、
春を一気に通り越した、まるで初夏のような陽気でした。
今現在は、雨がやんで、また寒さが戻ってきたような気がします。
ところで、
今朝、ウグイスが「ホーホケキョ」と鳴く声を聞きました。
庭に出て、声の主を確かめようとしましたが、
残念ながら、その姿を見つけることはできませんでした。
本棚から取り出して読み返している
深代惇郎さんの「天声人語」によると、
季節に初めて鳴くことを「初音」といい、
同じ時期にウグイスの初音が聞かれた各地を地図上で線を引くと
「ウグイスの初音前線」ができるそうです。
深代さんは、昭和４９年３月１４日の天声人語に、
「鳥がうたいながら春が来る」と書かれています。
ウグイスを見つけようとして出てみた我が家の庭には、
「ヒマラヤユキノシタ」がピンクの花を咲かせています。
落葉樹にようやく芽が出てきたばかりのこの時期に
律儀に咲く貴重な花だと思います。
ふたたび深代さんの表現をお借りすると、
「恋人をじらすように 行きつ戻りつしながら 春は近づいている」
といったところでしょうか。
