目を覆う惨状に、ただただ言葉を失ってしまいます。
広島市北部の土砂災害で、
幼いお子さんをはじめ、多くの人が犠牲になり、
今なお、行方不明の方がいらっしゃることに心が痛みます。
なぜこんなことに……。
テレビを見ていて、被災者の方が、
「自分のところは大丈夫だと思っていた。」とおっしゃっていたのが印象的でした。
誰しも自分が災害の当事者になるとは夢にも思いませんが、
まさにそこが「盲点」になるのですね……。
私といえば、これまで自然災害に遭遇した経験があまりありません。
ただ、一度だけ恐い目にあったことがあります。
平成3年9月の台風19号は、愛媛県に甚大な被害をもたらしました。
松前町でも高潮で海岸の堤防が数十メートルにわたって決壊し、
当時、私が住んでいた海辺近くのマンションまで海水が押し寄せ、
駐車場に停めてあった多くの車が水没しました。
その時も、あっという間の出来事で、停電で辺りが真っ暗闇のなか、
マンションの住民の方と一緒に右往左往したことを、今でも鮮明に覚えています。
人間は自然災害の前では「無力」なのを、この時に痛感した次第です。
今日の朝日新聞の社説には、次のように書かれていました。
『私たち自身の心がけも重要だ。裏山がある、小川がある。
そうした周辺の特性を理解し、大雨の時はどう行動するかをあらかじめ考えておく。
一人ひとりがそうした自助努力を積み重ね、命が奪われる事態をなくしていきたい。』
肝に銘じておきたいと思います。
そして同時に、孫娘に
自然災害の恐ろしさと命を守る心構えを伝えておきたいと思います。