1月20日にトランプさんがアメリカ大統領に就任して以降、
マスコミやシンクタンクなどが、日本や日本経済に与える影響等についての、
論考や論評、レポートなどを公表しています。
私には、どれもこれから起きることを正しく予想しているようで、
また、逆の言い方をすれば、
一体、どの情報が正しくて信用して良いのか分からず、混乱している自分がいます。
そんななか、みずほ総合研究所が今月24日に公表した
『「トランプ政権誕生」、日本はどうすべきか』というレポートで、
チーフエコノミストの方が書かれた次の箇所の記述は、
ある意味、目から鱗の思いで読みました。
『筆者は「米国は世界の警察官ではない」と明言したオバマ政権が
実は最もアメリカ第一主義であり、
その結果、世界中の地政学的不安を高めたと考えている。
それに比べ、今回、安全保障分野は中東で軍事作戦等、
経験豊富な元軍人を指名したのは安心材料だ。
また、リーマン・ショック直後に就任し
金融中心に規制強化・反ビジネスであったオバマ政権と比べ、
今回はCEO経験者を中心にプロビジネスの実務家政権になったことは
経済にプラスであり、「富国強兵」の政権といえる。』
う~む、なるほど……。
「米国は世界の警察官ではない」と明言したオバマ政権が
実は最もアメリカ第一主義だったとは考えたこともなかったし、
政権中枢幹部の登用についても、親ロシアとか、対中国強硬派とか、
とかく批判的な評価が多いなか、
レポートの著者がプラスの見方をしていることには、正直驚きました。
物事は、見方を変えれば、その評価も変わってしまうものなのですね…。
いや、でも、待てよ…。歴史は勝者によって作られるという話もあります。
100年後、トランプさんは一体どんな評価をされるのでしょうね?
神のみぞ知る……なのかな?