50年余りの歴史がある森永製菓のチョコフレークの生産が終了するそうです。
スマホの普及で手が汚れるお菓子が敬遠されたことが生産終了の一因にあげられていて、
今日の朝日新聞デジタル版「ニュースQ3」では、「本当にスマホは影響しているのか」について、
関係者に取材した記事が書かれていました。
実は先日、銀行員の娘と森永製菓のチョコフレークの生産が終了する話をしたところ、
娘は、「手が汚れない商品を開発すればいいじゃない」と一言‥‥。
この言葉を聞いた私は、「う~む‥‥」。(絶句)
そんなに簡単に商品開発ができるのなら企業も苦労しないのに‥‥。
この点に関して記事には、森永製菓・広報担当者の次のようなお話しがありました。
「チョコの品質を改良して溶けにくさをアピールしたり、
スティック状の商品を出したりもしたが定着しなかった。
工場の老朽化もあり、生産終了を決めた。」
ほら、やっぱり、森永製菓もそれなりの努力をしていたんだ‥‥。(納得)
また、記事では、スティック状のポテト菓子などを
袋の細い穴から直接口に流し込むように食べる「ワンハンドスナック」シリーズを発売した湖池屋や
対象商品を二つ買った客にポテトチップス専用トングをプレゼントするキャンペーンを
一部コンビニで展開したカルビーの事例などが紹介されていました。
また、その一方で、森永製菓の翌68年からチョコフレークを販売している
日清シスコの売り上げは好調だそうで、
同社のチョコフレークブランドの売り上げは16年度に対前年比で20%超増、
17年度も同10%超の増加だったとのことでした。
チョコレートの配合を変えて味を改良したり、細分化するニーズに応えて
砂糖50%オフや小分けタイプの商品を出したりしてきた戦略が功を奏しているみたいです。
記事を読んで、私なりに出した結論は、どうやらスマホが「主因」ではないということ‥‥。
コンビニ研究家・田矢信二さんの
「最近はお菓子も多様になり、長年愛されたというだけでは生き残れない時代になった。
好きな商品を守るには、普段から自分たちで買って支えることが必要」というお話しが、
一番説得力があるように思いました。
消費者ニーズの変遷とともに、森永製菓のチョコフレークが復活する日が、
いつかまた訪れることを期待したいと思います。