今日も寒い一日となりました。室内でも気温が10℃を上回ることがありませんでした。
さて、今月1日の日経新聞「リーダーの本棚」で、室伏きみ子・お茶の水女子大学学長が、
座右の書として、サン=テグジュペリの「星の王子さま」を挙げられ、
次のように書かれていたのを読んで、私も本棚から古びた岩波少年文庫を取り出して読み返してみました。
『かつて自分で読み、子どもとも一緒に読んだ本の一つが「星の王子さま」です。
読み返すたびに、発見があります。命のはかなさと、はかなさのなかにある美しさ。
愛情と純粋さ‥‥。目に見えないものこそ大事なのだと、ずいぶんと考えさせられました。』
そして同時に、2012年12月号のNHKテレビテキスト
100分de名著「星の王子さま」も読み返してみると、水本弘文・北九州市立大学名誉教授が、
テキストの最後で次のように書かれていました。
『ところで、四回にわたって「星の王子さま」を読んできた私たちですが、
見えない世界を少しは見ることができるようになったでしょうか。
確かめるいい方法があります。次のページの最後の挿絵がそうです。
砂丘と空と星が一つ、シンプルな絵ですが、王子が星へ帰った後の景色です。
一つ前の同じ景色の挿絵には毒蛇に噛まれて砂の上に倒れる王子の姿がありました。
でも最後の挿絵にはもう王子の姿はなく、さびしい景色に感じられます。
でも思い出しましょう。「大事なことは目には見えない」です。
王子の姿を探すのはやめて、ただ王子のことを思いながら、もう一度この絵を見てみます。
すると、この景色に王子の気配が感じられます。
砂丘や空や星に王子が溶け込んでいるように見えてきます。
王子の姿がないこの景色に王子を感じることができるのです。
四回にわたって王子の物語を読んできた私たちです。
見えないものを見る力が少しはついてきたのではないでしょうか。』
う~む、まいったな‥‥。私は、もうすっかり「子どもの心」を失くしてしまったようです。
今度は、孫娘がもう少し大きくなったら一緒に読んで、
その孫娘から「見えないものを見る力とは何か」を教えてもらおうと思っています。
さて、次は、室伏学長の愛読書の一つである、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読み返すことにします。

- 作者: サン・テグジュペリ,内藤擢
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1968/11/10
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