しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

公共データ共有の必要性

原田亮介・日経新聞論説主幹のニューズレター「NIKKEI Briefing」を読んで、

大いに納得するところがありました。

今日のメール配信記事は、「デジタル臨調という夢想」というタイトルで、

そこでは次のようなことが書かれていました。


『‥‥政府がIT戦略会議を設けたのは森首相当時の2000年でした。

 20年たちますが、はかばかしい成果は得られていません。

 政府CIO(内閣情報通信政策監)がもうけられ、

 今後のシステム開発は「クラウド・バイ・デフォルト」の原則を定め、

 各省庁が統一感なく進めてきたシステム整備も一元管理に改めるといった進展はあります。

 しかし専門人材の不足や縦割りの弊害はなくなっていません。

 「システムはしょせん道具」「現業部門に抗しきれない」といったぼやきは民間でも聞く話です。

 過去はそうかもしれませんが、今は「データが石油」といわれる世紀です。

 もっと戦略的な思考が必要でしょう。

 6月中旬、国立情報学研究所のリモート中継のイベントに中西宏明経団連会長が登壇しました。

 力説したのは公共データの共有の必要性でした。

 「地震や洪水時に地下インフラのデータが大事。現状は電力、通信、ガスすべてバラバラ」と

 見直しを訴えました。

 さらにサイバーセキュリティにも言及し「一番弱いのは国かもしれない」と懸念を示しました。

 ここから先は妄想の類いかもしれません。

 かつて、経団連会長だった土光敏夫氏が率いた第2次臨時行政調査会(土光臨調)は

 強力なリーダーシップのもとで行革の大なたを振るいました。

 政府のデジタル化もそのくらいの「しかけ」で臨まないと進まないように思えます。

 トップが安倍首相なのか次の首相になるのかはわかりませんが、

 「デジタル臨調」を掲げて中西会長のリーダーシップを仰ぐというのは夢想が過ぎるでしょうか。』


う~む、なるほど‥‥。「デジタル臨調」ですか‥。なかなか良いアイデアだと思います。

「夢想」ではなく、是非、そのような「しかけ」を実現していただきたいものです。

「データが石油」という共通の認識を持って、皆がその「資源開発」に取り組むべきだと思います。