しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

金融市場の四つのリスク

今日の愛媛新聞一面コラム「地軸」を読んで、「雪中四友(せっちゅうしゆう)」とう言葉を知りました。

寒い冬でも花を楽しめる、「ロウバイ」、「スイセン」、「ウメ」、「サザンカ」のことだそうです。

今日のこの厳しい寒さの中、我が家の庭の片隅にも、けなげにスイセンが咲いています。寒くないのかしら?


さて、同じく今日の愛媛新聞「現論」には、

BNPパリバ証券グローバルマーケット統括本部副部長の中空麻奈さんが、

「今年の金融市場動向」というタイトルの論評を寄稿されていました。


中空さんは、「市場は今年、大きく崩れることはないとみてよさそうだ」としながらも、

次の四つのリスクは存在するとして、次のように述べられていました。


『第一は、新興国経済への懸念だ。米国の利上げに伴う金利高につられて新興国から大量の資金が流出し、

 苦境に陥った例は歴史上、枚挙にいとまがない。新興国経済の悪化は市場の混乱や輸出の減少を通じて、

 米国を含む世界各国・地域に跳ね返ってくる。

 第二は、金利上昇で増える多額の債務の利払い負担だ。

 先進国、新興国を問わず、負担増に直面することになる。

 第三は、金融当局による規制対象外の「影の銀行(シャドーバンキング)」の運用資産膨張に代表される

 不透明な資金の動向だ。

 第四は、先進国を中心としたワクチンの普及による景気の改善と需要回復に、

 製品や部品、労働力の供給が追いつかないことに起因する実体経済悪化のおそれである。

 穏やかな一年になるかどうかを占うにあたって市場関係者には、

 一連のリスクに目を光らせつつ、マーケットを眺めることをお勧めしたい。

 市場という大海原にこぎ出す際に必要な羅針盤になるはずだ。』


はぃ‥、市場関係者でなくとも、知っておくべき知識だと思いました。

昨日は「外交・安全保障」、そして今日は「金融市場動向」‥‥。

毎日、少しでも知っていることが増えるのは、実に楽しいものです。


五木寛之さん曰く、

「今年で90歳。長生きしたい。好奇心は尽きず、見届けたいことが山ほどあるからだ。」

今年で67歳の私も、見届けたいことは山ほどあります‥‥。