快晴のお天気なのに吹く風が冷たく、肌寒い一日となりました。
いったい何を着たらいいのか、着る服に迷ってしまいます。選択できるほどの服はないけど‥‥。
さて、昨日の日経新聞一面コラム「春秋」と愛媛新聞「文化」欄に、
今月1日に亡くなられた社会学者・見田宗介さんのことが書かれていました。
恥ずかしながら私は、この二つの記事を読むまで、この方の存在を知りませんでした。
さきほどの愛媛新聞の記事は、文化人類学者・上田紀行さんの見田さんへの、
「有限の時代 羅針盤示す~苦悩と可能性へまなざし」というタイトルの追悼文でしたが、
そこには、次のようなことが書かれていました。
『‥‥見田氏は73年から76年にかけてインドやメキシコなどに滞在し、
世界の多様性に、無限の発展がなくても幸せに生きる人々に出会う。
俊英社会学者から大きく一歩を踏み出し、「気流の鳴る音~交響するコミュニケーション」(77年)
という類まれな名著を生み出した時期だった。
「ポジティブ」~未来を創り出すことに肯定的であること、「多様性」~全ての存在が幸せになること、
「現在を楽しむ」~現在が未来のための手段となるのではなく、今ここで満足しながら進むこと、
の三つが現代社会の次なるステップだという後年の見田氏の到達点は、
既にそのゼミにも顕れていた。‥‥』
う~む、なるほど‥‥。この三つは、とても含蓄に富んだお言葉ですね。
特に、「現在を楽しむ」という言葉が、強く心に響きました。
この世の中には、私の知らない人と私の知らない世界が、
宇宙のように無限大に存在することを、改めて思い知った次第です。