「こどもの日」の今日は、二十四節気の「立夏」でもありました。
この暦のとおり、今日も良く晴れて気温が上昇し、汗ばむ陽気となりました。
さて、昨日は、ウクライナのゼレンスキー大統領が、
「侵攻するロシアに勝ち、2014年に武力併合された南部クリミア半島を取り戻すと語った」という記事を、
日経新聞電子版で読みました。
「領土問題で妥協しない」というのは、主権国家のリーダーとして当然の発言とは思いつつ、
現下の情勢では相当無理があるのではないかというのが、記事を読んでの正直な感想でした。
すると、この記事に関して、東京大学先端科学技術研究センターの小泉悠さんが、
次のようなコメントを投稿されていました。
『現在、ウクライナ東部ではロシアとウクライナの野戦軍主力が対峙しており、
ここで負けた方は当面、大規模な攻勢を取れなくなるでしょう。
この意味ではウクライナがロシア軍主力を破れれば、
ある程度の失地回復というのは夢物語ではないのかもしれません。
ただ、そうなると今度は以下の問題が出てきます。
・ロシアと同様にウクライナ軍も大ダメージを受けている。
東部での激戦の後にクリミアへの攻勢を行う力は残っているか
・ロシアが本件を「特別軍事作戦」ではなく「戦争」と再定義して大動員を行ったら持ち堪えられるか
・ロシアが核使用に及んだ場合はどうか
この辺を考えるにどこかで落とし所を見出す必要は出てくるように思います。』
う~む、なるほど‥‥。
でも、「落とし所」って、ロシアを相手に本当に見出せるものなのでしょうか‥?
「戦争のリアル」を映像で目の当たりにすると、次第に悲観的になってしまう自分がいます。