昨日の日経新聞一面コラム「春秋」に、次のような「脳トレ問題」の記述がありました。
『週末に「脳トレ問題」をひとつ。野球のバット1本とボール1個で1ドル10セントする。
バットはボールよりも1ドル高い。さてボールの値段はいくらか?
正解は10セント、ではなく5セントである。
正直に打ち明けると、高校まで数学が一番得意だった筆者もひっかかってしまった。
1ドル10セントから1ドルを引くと10セント、ですますからいけない。
方程式でなくても図式にすれば小学生も解ける。実はこれ、中学受験の問題ではなく、
米国の認知科学者が「飛躍思考」の危うさを説くために挙げる一例だ。
冷静に考えれば簡単にわかることなのに、答えを急ぐ心理が私たちを単純で間違った論理に飛びつかせる。
「日経サイエンス」7月号で紹介していた。
研究によると、思考の飛躍をする人は陰謀論やオカルトを妄信する傾向があったという。
誤った計算式も一応は数式の格好をしており、解はいかにも科学的に導かれたようにみえる。
そこが曲者(くせもの)である。
昨今、デマを助長するような、科学を装う言説があちこちにあふれている。‥‥』
はぃ、ご多分に漏れず、私もすぐに10セントだと思いました。
冷静に考えれば、次のような方程式になるんですよね‥。
ボールをX、バットをyとする。 なお、1ドルは100セント。
x∔y=110セント y=x+100セント x+(x+100セント)=110セント
2x=110セント-100セント 2x=10セント x=5セント
ということは、私も思考の飛躍があるということかしら‥?
陰謀論やオカルトを妄信しないよう、気を付けないと‥‥。