今日も身を切るような寒さとなりました‥‥。
風邪を引いたわけでもないのに、くしゃみや鼻水が出て、ティッシュのお世話になっています。
さて、この寒さの中、今日は町立図書館に行って、12月4日(日)から12月10日(土)までの、
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは12月8日(木)、加藤典洋さんの
「ある日、ある人が、ある場所で、何かをした。そのことだけでも、人はそこから何かを受けとる。」
という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『誰かに読まれることを想定せずに書かれた日記は、日々の出来事や献立を書くだけなのに、
ときに強い喚起力をもつと文芸批評家は言う。一般的な基準でなく感覚の個人差が読む人を震わせるから。
「湯豆腐(ベーコンと玉ねぎ入り)」という武田百合子の日記の一節に、
自分も今度作ってみなくなったと。「僕が批評家になったわけ」から。』
う~む、なるほど‥。「一般的な基準でなく感覚の個人差が読む人を震わせる」ですか‥‥。
なんとなく分かるような気がします。
加藤典洋さんと言えば、『敗戦後論』(ちくま学芸文庫)という名著があります。
鷲田さんが取り上げた今回の本も、機会があれば読んでみたいと思います‥‥。