しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

3冊目のモンテーニュ

庭のヤマモミジの土の表面近くの幹に、数か所、小さな穴がぽっかりと空いているのを発見しました‥。

どうやらテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)の仕業のようです。

ホームセンターでその穴をふさぐ薬を買ってきて塗布しましたが、ちょっと手当てが遅かったかもしれません。

昨年の秋以降、樹勢が弱っているのを感じていたので、もう少し早く気がつけばよかったと反省しています。

今は元気に回復してくれることを祈るばかりです‥‥。


さて、話は変わりますが、、『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』

(アントワーヌ・コンパニョン著 山上浩嗣宮下志朗訳:白水社)を読了しました。

本の題名のとおり、寝る前に少しずつ読み進めました。さすがに5分では読めなかったけど‥。


モンテニュー関連の本としては、『モンテーニュ 人生を旅するための7章』(宮下志朗著:岩波新書)、

モンテーニュ入門講義 』(山上 浩嗣著:ちくま学芸文庫)に続いて、これが3冊目となります。


「著者まえがき」で書かれているように、本書は、

エセーから「数行からなる文章を40ほど選び出し、それぞれを短く解説し、

その一節の歴史的重みとともに現代的意義をも示す」内容となっていて、

前の2冊とはまた違った趣きと読み応えがありました。


「人は動いているときのほうが、よくものを考えられる」

「ことばとは、半分は話し手のもの、半分は聞き手のものだ」

「もっともすばらしい生活とは、わたしが思うに、ありふれた、人間的なかたちに、ぴったり合ったもの、

秩序はあめけれど、奇蹟とか、逸脱や過剰はないようなものである」


さぁ、このような箴言にさらに巡り合えることを求めて、

次は、ほぼ積読状態だった『モンテーニュ エセー抄』(宮下志朗編訳:みすず書房)を

本格的に読み進めることにします‥‥。