しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「病もまた益」の境地に達せず‥

新型コロナウイルス感染症感染症法上の位置付けが今日、

季節性インフルエンザと同じ「5類」へ移行しました。

政府が一律に感染対策を求めるのではなく、個人や事業者の判断に委ねられると、

今日の愛媛新聞の記事に書かれていました。


また、日経新聞一面コラム「春秋」には、次のようなことが書かれていました。

『‥‥三密を避けてソーシャルディスタンスを。ステイホームでクラスターを抑えましょう。

 聞き慣れた言葉を耳にする機会はめっきり減った。

 振り返れば、マスクの買い占めがあり、感染者や医療従事者への深刻な差別があった。

 行政や医療の欠陥だけでなく、私たちが抱える病根も浮き彫りになった事実を忘れてはなるまい。

 「病むことにより、今までよく知らなかった自己がわかる」。

 100歳を超えて診療を続けた医師、日野原重明さんの言葉である。だから「病もまた益なのだ」と説いた。

 卓見は社会にも当てはまろう。3年余りの長患いから何を学び、益とするか。教訓は多い。

 回復を静かに喜びつつ、もっと健康な体づくりに励まねば。』


はぃ、この3年余りの間、私と私の家族を取り巻く環境にも変化がありました。

お盆とお正月に弟家族と過ごした恒例行事は、全員が揃うことがなくなりました。

そして、昨年6月から父は、グループホーム特別養護老人ホーム→総合病院→

特別養護老人ホームと移りましたが、いずれの施設でも面会が厳しく制限され、

父と十分なコミュニケーションをとることができませんでした。

一番辛かったのは、お正月に一時帰宅したかった父を、感染対策の観点から連れて帰れなかったことです。


新型コロナウイルスは、当たり前の日常が、実は当たり前ではなかったことを、教えてくれたと思います。

ただ、「病もまた益なのだ」という境地に達するには、いましばらく時間がかかりそうな気がします‥‥。