しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

成人の日の雑感

「成人の日」の今日の日経新聞には、
サントリーウイスキーの広告に、
毎年恒例の伊集院静さんのエッセイが掲載されていました。

今年のタイトルは、『むかい風を歩くんだ。』…。
全文を引用したいところですが、「美味しい所」だけを「つまみ食い」します。

『どうして辛い方を選ぶかって?
 ラクな道、甘い水は君たちに何も与えてくれないし、
 むかい風の中にだけ他人の辛酸の声が聞こえるんだ。

 真の大人というものは己だけのために生きない人だ。
 誰かのためにベストをつくす人だ。
 金や出世のためだけに生きない、卑しくない人だ。
 品性のある人こそが、真の大人なんだ。』

う〜ん、相変わらず惚れ惚れする文章です…。
また、地元の愛媛新聞には、
社会活動家で法政大学教授の湯浅誠さんが、
『新成人となる皆さんへ』というメッセージを投稿されていました。

湯浅さんは、「今の若い人たちは素晴らしい」と述べられています。
その理由として、「慎み深い」、「他人に対する思いやりが深い」、
「ソーシャルな意識が高い」ことを挙げられています。
そして、次のような励ましの言葉を書かれていました。

『ぜひ自分の良いものに目を向け、
 自信を持ち胸を張って進んでください。
 自分の居場所を、皆さんの中に見出してください。』

さて、改めまして、
新成人の皆さん、「成人の日」おめでとうございます。
こちらでは、昨日、成人式が行われた市町が多く、
私の住む町でも、晴れ着姿の人を多く目にすることができました。
その清々しい笑顔を見ると、こちらまで嬉しくなりました。

自身を振り返ると、
故郷の成人式は、大学浪人中のため出席できませんでした。
母が成人式の記念品を、下宿先まで送ってくれたことを思い出します。
また、同級生の女性たちの振り袖姿を見たかったと、今頃になって思います。
さぞかし美しかったでしょうね……。

伊集院さんや湯浅さんのように、
私にはカッコのいい言葉が思いつきませんが、
新成人の皆さんのこれからの人生が、幸多いことをお祈りします。