今日19日は、二十四節気の「雨水(うすい)」です。
いつものように「こよみのページ」で調べると、次のように解説されていました。
『空から降るものが雪から雨に替わる頃、深く積もった雪も融け始める。
春一番が吹き、九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始める。』
この解説を読むと、本格的な春はもうすぐそこにという感じがしますが、
現実には、雪は融け始めるどころか、
今月14日から各地で降った記録的な大雪により、
関東甲信地方では、交通や物流の混乱が続いていて、
今日現在でも、一部の自治体や集落が孤立した状態にあると聞きます。
さて、大雪といえば、
今月17日の日経新聞「春秋」には、こんなことが書かれていました。
『あたりの景色が雪で白く変わると、
薄れかけていた大切な記憶が、色鮮やかによみがえることがある。
天災は誰かのせいで起きるのではない。
誰も悪くないから人は力を合わせて頑張るしかない。
溶けきれぬ雪はビショビショで厄介だが、消える前に思い出しておきたい。
自分が一人の力で生きているわけではないことを。』
雪がめったに降らない四国地方でも、
今回の寒波では、路面の凍結で高速道路が一部通行止めになるなど、
多方面に影響が出ましたが、
その影響を最小限に抑えようと努力していただいた関係者の皆様に、
感謝の気持ちをお伝えしなければなりません。
一方、同じ雪景色でも、
日本から遠く離れたロシア・ソチの地では、日本人選手の活躍が続いています。
先ほども、スノボ女子の竹内選手が、
銀メダルを獲得したニュースが飛び込んできました。
こちらは、今月18日の朝日新聞「天声人語」が、
次のような鮮やかな文章で、私の気持ちを代弁してくれています。
『どの競技者も自分を極限まで追い込んでやまない。
長い鍛錬の末の、宝石にも似た歓喜のおすそ分けにあずかる、テレビの前の私たちだ。
メダリストは4年に一度の輝きを放ち、力を尽くした敗者もまた美しい。』
何事にも不器用な私は、生きることが下手なせいか、
どちらかというと、力を尽くした敗者を美しく感じます。