文化庁の2013年度「国語に関する世論調査」に関する記事が、
今日(25日)の日経新聞に掲載されていました。
毎年、この世論調査の結果を楽しみに読んでいますが、
今回は、初めて造語の調査を実施していました。
調査によると、電子レンジで加熱する意味の「チンする」など、
名詞や擬音、英単語の一部などに「る・する」を付けて動詞化した造語が
広い世代に浸透していることが明らかになったとのことでした。
ちなみに、その造語とは次のようなものです。
「チンする」、「サボる」、「お茶する」、「事故る」、「パニクる」、「愚痴る」、
「告る」、「きょどる」、「タクる」、「ディスる」
造語を「使うことがある」と答えた人の割合が高い順に掲載されており、
私はこのうち、「愚痴る」までは使ったことがあります。
また、「告る」は、娘が高校生の頃、使っていたのを耳にしたことがあります。
ところが、「きょどる」、「タクる」、「ディスる」は、
今回の記事を読んで、初めて私の知るところとなりました。
記事では次のように解説していました。
『世代で使用の割合に差が大きいものもあった。
英語で否定を意味する接頭語「dis」が語源の
「ディスる(けなす、拒否する)」は、
全体では6%だったが、インターネット上では広まっており、
20代以下では約34%が使うと回答した。
「告(こく)る(愛を告白する)」や
「きょどる(挙動不審な態度をとる)」の使用も
30代以下に集中していた。』
あぁ、よかった…。
ということは、還暦が近い私のようなオジサンが知らなくて当たり前ですよね…。
続いて記事では、文化庁のコメントも紹介されていました。
『日本語の特徴的な表現であり、言葉の乱れとは言えない。
ただ、使い方は世代間で異なり、
場面によってふさわしい言葉遣いを選んでほしい』
つくづく、日本語は変幻自在な言語だと思った次第です。