私は、夏の暑さも冬の寒さも苦手ですが、ここ最近の寒さはとても身体に堪えます。
冬が寒いのは、当たり前といえば当たり前なのですが……。
そんなことを思っていたところ、
二十四節気の「小寒」だった昨日6日の日経新聞「エコノ探偵団」に、
『日本の住宅、なぜ寒いの?』という記事が掲載されていました。
記事では、日本の家が特に寒いのは、
「暖房使用が極端に少ないうえ、性能は低いから」という解説のほか、
「日本には断熱(内外の熱の出入りの遮断)の考えがなく、
冬に寒いのは当然と我慢して住んでいたから。」という大学教授のコメントと、
吉田兼好の『徒然草』の有名な一節
「家の作りようは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる」
の影響があるという、大学准教授の指摘が紹介されていました。
さらに、「アフリカで進化した人間は暑さより寒さに弱い。
家はまず冬を旨とすべきです。」とのご指摘もありました。
な〜んだ、そういうことだったのか……。
私が寒さを大の苦手としているのも当たり前なのかな…?
それにしても、「徒然草」が登場したのにはビックリしました。
そして、もっとビックリしたのは、
「健康に対する寒さの影響は大きく、室内の低温は万病のもと」という記述です。
例えば急激な温度変化で体調が急変する「ヒートショック」。
入浴中の事故死だけで年間1万9千人以上と推計されているそうです。
(実際、私がお世話になった伯母も、十数年前に入浴中に亡くなりました。)
光熱費というランニングコストを心配するよりも、
健康が保たれて払わずに済む医療費や介護費を便益に加えれば、
住居そのものに対するイニシャルコストに投資する方が、
長い目で考えるとコストダウンにつながることが理解できました。
今日知った内容は、さっそく高齢の父親にも伝えたいと思います。
もっとも、父親の部屋は、我が家で最も日当たりのよい場所に位置し、
日ざしが差し込むと、冬でも暖かく過ごせます。(でも、油断大敵です。)