インターネット上で多数の人から資金を調達する
「クラウドファンディング」(CF)という仕組みがあることを、
ビデオに録画していた『カンブリア宮殿』を見て知りました。
番組ゲストは、READYFOR社長の米良(めら)はるかさん。
28歳の若き女性経営者です。
番組を見て感心したのは、
READYFORを通じて支援した人たちに対して、
何らかの「お礼」が届く仕組みがCFにあることです。
名古屋市・東山動物園のコアラのエサ代支援には、
コアラのうんちで作った「しおり」、
2015年9月の記録的豪雨で被害を受けた
茨城県の病院の復旧支援には地元特産品が、それぞれ支援者に届けられていました。
また、発展途上国の子供たちへの支援では、
現地の子供たちからお礼の手紙やビデオレターが届いていて、
これらの品物を受け取った支援者の方の笑顔がとても印象的でした。
私もこれまで共同募金や災害見舞金など、
少額であまり自慢はできないけれど、寄付に協力してきました。
ただ、これらの寄付はその場限りのもので、
自分が拠出したお金が実際にどのように使われているか実感できません。
番組HPでも書かれていましたが、
支援した人と支援されたい人の気持ちがひとつにつながる、
そんな人間味に溢れる新しいお金の流れを創造したことが
READYFORの成功の秘訣だと思いました。
ところで、日経新聞電子版では、
米良はるかさんの「経営者ブログ」の連載が始まっています。
このブログを読むと、
現場のニーズに合わせてお金を直接届けるというCFという仕組みが、
なにかと批判も多い「ふるさと納税」とはまた違った意味で、
いずれは地域活性化の切り札になるような気がしてきました。