しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

同じ方向を見る

天気予報のとおりに、今日は午後から雨となりました。

ここ数日、晴天が続いていたにもかかわらず、庭木の水やりを怠っていた私には、

恵みの雨となりました。


さて、今月16日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、サン・テグジュペリ

『愛するということは、おたがいに顔を見あうことではなくて、いっしょに同じ方向を見ることだ』

という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『飛行士でもあった作家は、通信員としてスペイン・マドリードの前線を訪れる。

 地下の掩蔽壕(えんぺいごう)で出撃を控えた二人の隊員の屈託のないやりとりに

 確かな「友愛」を感じ、こう思う。

 人はまた、大切な人が苦しんでいることにひとり苦しむ時にも、

 相手の眼差(まなざ)しのその先にあるものをともに見つめる。「人間の土地」」(堀口大學訳)から。』


う~む、なるほど‥‥。「顔を見あうことではなくて、同じ方向を見ること」ですか‥‥。

とても含蓄に富んだ言葉だと思います。

我が家の奥様と連れ添って、早や36年‥‥。

この夫婦としての長い期間に、お互いが「同じ方向を見ていた」ことが、何度あったのかしら‥‥?

顔を見あうことさえ、少なかったかもしれません‥‥。(苦笑)

「お互いに対する深い信頼と思いやり」が、この言葉の前提なのだと思います。