今日の愛媛新聞に掲載された【14歳の君へ わたしたちの授業】という特集記事を、
とても興味深く読みました。
全国の中学生に、さまざまな分野で活躍する人が語る「授業」の、今日の教科は「国語」。
先生は作家の「あさのあつこ」さんで、
「本を読めば世界広がる」と題して、次のようなことを語られていました。
・国語は人の悲しみや、答えを出せないものに出会う教科です。答えは一つじゃない。
文章をうまく書くにはどうするか。本当のいい文章とは、自分の思いに近い文章だと思います。
漢字や熟語を覚えれば、自分の気持ちを表現する力が付く。
・言葉を学べば、自分の心と書く物とのずれが縮まり、自分を分かっていく。
何に怒り、悲しんでいるかを表せると根っこができて支えてくれます。
言葉を覚え、文章を書く国語は、未知の世界を掘り進むブルドーザーみたいなものです。
・日記はいい練習になります。私は「1行日記」を勧めています。
インプットも必要。読書も、相手の表情を見て話すのも、映画を見るのも大事です。
・14歳は今だけ。今でないと感じられない何かが絶対にあります。
今を犠牲にしてすごくすてきな未来はない。だから、今の自分を認めて大切にしてほしい。
・古典はぜひ読んでください。「赤毛のアン」でも「トム・ソーヤーの冒険」でも。
大人になって読み返すと全く違う世界が見える。読んでいないと分からないからもったいない。
それが根っこになり、後で自分の考え方を比べる基準になります。
う~む、なるほど‥‥。国語は、「答えは一つでない教科」なのですね‥。
また、「言葉を覚え、文章を書く国語は、未知の世界を掘り進むブルドーザー」は、
とてもお上手な表現だと思いました。
14歳向けの国語の授業が、64歳の私にもズシリと心に響きました。