今日は4週間に一度の泌尿器科病院の受診の日でした。
仕事がお休みの日に、せっかく松山市まで出てきたので、
病院からの帰りに、ドキュメンタリー映画
「三島由紀夫vs東大全共闘~50年目の真実」を観ることにしました。
映画を観て最初に感嘆したのは、この討論会の貴重な映像が今も存在していたという事実です。
討論会そのものに関しては、三島由紀夫と芥正彦さんの討論が難解で、
私にはほとんど理解できなかったけれど、
お互いがお互いをリスペクトしながら議論していることは、映像から感じ取ることができました。
討論の映像の要所要所では、4人の識者の方の解説があって、
発言の思想性や時代背景を理解する一助になりました。
この4人のなかでも、小説家・平野啓一郎さんの解説がとても参考になりました。
特に、「社会を変えていくのは言葉なんですよ」という発言が、強く印象に残っています。
この伝説の討論会から50年‥‥。
この間に私たちは、三島由紀夫と東大全共闘が、思想は違っても共通に持ち合わせていた、
「熱情」と「敬意」と「言葉」を、いつの間にか見失ってしまったのかもしれません‥‥。
貴重なドキュメンタリー映像を観ることがでた、とても幸せな一日となりました。