日経新聞電子版10周年特別企画の「#GO2030」、
今日20日は、姜尚中・東京大学名誉教授が、「地域コミュニティが見直される」というタイトルで、
2030年の世界の姿について、次のようなことを述べられていました。
『新型コロナウイルスの発現が社会の形を変えていくでしょう。
ウイルスという新たなリスクの威力は、過去の戦争や経済恐慌を上回り、
文明まで変えるインパクトがあります。
インフラが密集する都市の脆弱さも浮き彫りになりました。
これからは地域社会が見直され、仕事も生活もIT技術を基盤とした
小さなコミュニティで完結する方向へ向かうでしょう。
たくさんの人が1つの会場に集まる大規模なイベントも減り、
ウエブで臨場感ある体験ができるようになります。
時代の変化が読めない今こそ、ビジネスチャンスは転がっています。
過去の成功体験の方程式が通用しないともいえます。
職業人としては、これまで専門領域を究めることが評価されてきましたが、
横のつながりを大切にしながらコミュニティ内で役割を果たせる能力が大切になってきます。
~ (以下、略) ~ 』
う~む、なるほど‥‥。
「ウイルスという新たなリスクの威力は、文明まで変えるインパクトがある」というご指摘は、
大袈裟でもなんでもなく、このところの世の中の動きを見ていると、
世界がガラリと変わってしまうのではないかという、そんな切実な思いを抱きます。
それでも、平穏な時には気づかなかったことが発見できて、
その発見を契機に、良き方向に社会の形を変えることができれば、
小説「ペスト」にも書かれていたように、災厄から得難い教訓を学ぶことになるのではないかと、
記事を読んで思った次第です。