今日20日は、「世界蚊の日」だそうです。
日経新聞一面コラム「春秋」には、次のようなことが書かれていました。
『クイズをひとつ。毎年、最も多くの人間を殺す生き物は何か。
正解は蚊である。この季節、うるさく飛び回り、病原体を媒介する。
感染症の制圧に尽力するビル・ゲイツさんによると、83万人もの命を奪っているという。
ちなみに2番目が人間、3番目がヘビだそうだ。
天敵をたたえるわけではなかろうが、今日は「世界蚊の日」。
英国の医師、ロナルド・ロス博士が1897年、
メスのハマダラカに刺されるとマラリアに感染することを発見した日にちなむ。
それから1世紀超、マラリアは人類を脅かし続けてきた。
今もアフリカでは新型コロナによる死者をはるかに上回る犠牲者が出る。‥‥』
へぇ~、「世界蚊の日」という日があったのですか‥‥。
我が家では、部屋から一歩外に出ると、たちまち蚊の餌食になります。
空き家になっているお隣の家の広い庭の草木が、手入れなく育っている影響もあるのかもしれません。
また、部屋の中でも、ベープマットを切っていると、すぐ蚊にかまれます。
ところが、92歳の父は、蚊にかまれることがありません。蚊も刺す相手を選ぶものなのかしら‥‥?
パスカルの「パンセ」には、
『人間は一本の葦にすぎない。自然の中でも最も弱いものの一つである。
しかし、それは考える葦なのだ。』という有名な言葉があります。
これだけ科学技術が発達した世の中で、ちっぽけな蚊に毎年83万人の命が奪われることは、
新型コロナウイルスに為す術がないのと同様、自然界での「人間の弱さ」を証明しているようですが、
人間は「考える」ことで、これらの困難をいずれ克服するであろうことを、私は固く信じています。