朝目覚めた時、時計は午前4時15分でした‥‥。
枕元のラジオのスイッチを入れると、実況アナウンサーの
「日本代表はスペイン代表に「0」対「1」でリードされています」という声が流れてきましたが、。
そのまま寝床で試合終了まで、時にハラハラドキドキし、時に神仏に祈りながらラジオを聞き続け、
最終的には日本代表の歴史的勝利の瞬間を耳にすることができました。
起床後、テレビのニュース映像で確認すると、逆転をアシストした三笘選手の折り返しのボールは、
VAR判定でわずか1mm、ゴールライン上に残っていたとのことでした。
今日の試合はその「1mmの勝利」として、長く語り継がれていくことでしょうね、きっと‥‥。
さて、昨日の続きです。
11月25日(金)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、白川静さんの
「どっかで狂狷(きょうけん)でなかったらね、まともな人間ではないよ。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『孔子も言うように、人は中庸であるのが一番だが、それを通せるものではない。
そこで次にめざすべきはその反対、「狂狷」だと漢字学者は言う。
「狂」は「進みて取る人」、「狷」は「死んでも決してそんなことはしません」と潔癖を守る人。
極端に走らぬことと径(みち)をまっすぐ歩むこと。人はそんな「振子運動」をしながら進むのだと。
梅原猛との対談録「呪(じゅ)の思想」から。』
う~む、なるほど‥‥。
デジタル大辞泉の解説によると、「狂狷」とは、
「いちずに理想に走り、自分の意思をまげないこと。(「論語」子路)」
白川先生のお言葉をお借りするならば、
今日のサッカー日本代表は、まさしく「狂狷の徒」に相応しい、素晴らしい戦いぶりだったと思います‥‥。