しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

哲学書と「身を切る覚悟」

町立図書館で借りてきた『高校生のための哲学・思想入門 哲学の名著セレクション』

竹田青嗣西研著:筑摩書房)を読了しました。


「高校生のための」とは言いながらなのか、「高校生のための」だからこそなのか、

書かれている内容は、「濃密なもの」「高レベルなもの」がありました。

著者のお一人でもある西研先生は、難しい哲学書を読むコツを、次のように述べられていました。


まず第一のコツは、著者の「問題意識」を考えながら読むこと。

著作自体をていねいに読みながら、問題意識と問いを自分で見つけ出していくことが必要。


第二のコツは、分からないところが出てきても前進すること。

分からないところが出てきても「?」とメモしておいて、とにかく前に進んでいく。

後になると、「ナルホドそういうことだったのか」と分かってくることも多い。


第三のコツは、鉛筆で線を引きながら読むこと。

大事だと思ったところには線を引き、分からないところには「?」をつける。

そうすることで、著者と〝対話しながら読む〟感覚が得られる。


第四のコツは、もし可能なら、仲間といっしょに読む(読書会)こと。

一人だと読めなくても、何人かで読むと分かってくることが多い。


はぃ、残念ながら本書は、図書館で借りてきた本だったので、鉛筆で線を引くことはできませんでした。

哲学書を本格的に読み、著者と対話するためには、やはり「身を切る覚悟」が必要みたいです‥‥。