町立図書館で借りてきた『高校生のための哲学・思想入門 哲学の名著セレクション』
「高校生のための」とは言いながらなのか、「高校生のための」だからこそなのか、
書かれている内容は、「濃密なもの」「高レベルなもの」がありました。
著者のお一人でもある西研先生は、難しい哲学書を読むコツを、次のように述べられていました。
まず第一のコツは、著者の「問題意識」を考えながら読むこと。
著作自体をていねいに読みながら、問題意識と問いを自分で見つけ出していくことが必要。
第二のコツは、分からないところが出てきても前進すること。
分からないところが出てきても「?」とメモしておいて、とにかく前に進んでいく。
後になると、「ナルホドそういうことだったのか」と分かってくることも多い。
第三のコツは、鉛筆で線を引きながら読むこと。
大事だと思ったところには線を引き、分からないところには「?」をつける。
そうすることで、著者と〝対話しながら読む〟感覚が得られる。
第四のコツは、もし可能なら、仲間といっしょに読む(読書会)こと。
一人だと読めなくても、何人かで読むと分かってくることが多い。
はぃ、残念ながら本書は、図書館で借りてきた本だったので、鉛筆で線を引くことはできませんでした。
哲学書を本格的に読み、著者と対話するためには、やはり「身を切る覚悟」が必要みたいです‥‥。