今日は午後から、父が入所している施設にて、
看護師さんと担当職員の方も同席のうえ、主治医の先生とお話をしてきました。
皆さんのお話しによると、父はほとんど食事をとらず、血圧が低いため、
車椅子に乗ることもできず、処方された薬も飲むことができないとのことでした。
そして、万が一の場合、病院に緊急搬送をするかどうか、家族としての意思確認も求められました。
先生からは、病院に緊急搬送しても、おそらく入退院を繰り返すだけだろうとのお話しもありました。
このお話しの前に、父の部屋で本人と面会することができました。
顔色はそんなに悪くはないように私には思われましたが、やはり食事をほとんど食べていないせいか、
以前のような元気はありませんでした。
2階にある父の部屋からは、まだ美しく咲いている桜の花が窓越しに見えます。(左下の写真)
ですがやはり、自宅の自分の部屋から見ていた庭のヤマモミジが恋しいのかもしれません。
私が一昨日にスマホで撮った、新緑のヤマモミジの写真(右下の写真)を、
父に見せて帰路についた次第です‥。
老いた父から、命の仕舞い方というものを、身をもって教わっているような気がしています‥‥。
令和5年4月19日に追記
父との会話を残しておきます。結局、これが父との最後の会話となりました。
私:(個室の窓から見える桜を見て)お父さん、桜がまだ咲いているやんか! 立派な桜やね。
父:ほうなんよ。結構、長持ちしとるんよ。
私:(スマホで撮ったヤマモミジの写真を見せながら)ほら、お父さんの部屋から撮ったヤマモミジよ。
新緑が奇麗やろ。
父:(スマホの画面を見つめてうなずく)
私:(週刊誌の時集記事を見せながら)東校(娘の出身校高校)はね、今年、東大に9人も合格したんよ。
この字は読める?
父:(驚きの表情を見せながら)へぇ~、すごいな~。〇〇ちゃん(孫娘)は、どこを受験するんやろ?
(老眼鏡が手元になかったので読めないようでした。あったとしても、読めなかったかもしれません。)
私:お父さん、食事は頑張って食べんといかんよ。
せっかく退院できたのに、食べんと元気になれんよ。
父:(穏やかな表情を見せながら)うん、うん。
この短い会話の後、主治医の先生との打合わせの時間が来たので、私は部屋を後にしました。