今月17日にNHKで放映された「哲学的街頭インタビュー」は、
人生観を問う根源的で深い“哲学的質問”を、全国各地の街頭で直撃インタビューするという番組で、
その第一回目は「何のために生きていますか?」という、とても難しい質問だったにもかかわらず、
マイクを向けられた皆さんは、それぞれ奥深い回答をされていました。
こういう質問をされると、普通はなかなか即座には答えられないものですが、
フーテンの寅さんは、甥っ子の満男から、
「人間はさぁ、何のために生きてんのかなぁ?」と問われると、
「何というかな。ほら、ああ生まれてきて良かったなぁ。そう思うことが何べんかあるじゃない。
そのために人間、生きてんじゃねえのか。そのうちお前にもそういう時が来るよ。な?まあ、がんばれ。」
と答えています。
私は、これまでも、そしてたぶんこれからも、
これ以上の「感動的な哲学的回答」を聞くことは、おそらくないだろうと思っています‥。
フーテンの寅さんご指摘のように、
人生には、奇跡とも思えるような感動的な一瞬が、突然のように訪れることがあります‥‥。