しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「音の春」から「気温の春」へ

春分の日と同時に、春のお彼岸も近づいてきたので、今日は実家のお墓掃除に行ってきました。

田んぼに囲まれた墓地の上空からは、ヒバリの泣く声が聞こえてきました。

「光の春」から、「音の春」へ、そしてようやく、「気温の春」がやってきそうな気配です‥‥。


ところで、新聞折込に予備校のチラシが入る季節となりました。

この季節になると、大学受験に失敗して、傷心の思いで予備校を探していた自分とともに、

深代惇郎さんの名コラムの一節を思い出します。


『やがて春風は、人さまざまに吹くだろうが、何ほどのことやある。

 一枚のペーパー・テストで、人生の何事かが決められるものか。得意淡然、失意泰然の概あるべし。

 昭和48年2月28日「天声人語」』


今、読み返してみても、「志を得ず、春風なお身にしみる「春愁」「春恨」の人」に贈る、

心のこもった励ましのメッセージだと思います‥‥。

「春風や 闘志いだきて 丘に立つ」(高浜虚子