毎朝、午前6時40分にラジオの目覚ましタイマーがONになると、
NHKラジオ番組「マイあさ!」が流れてきて、しばらく寝床で耳を澄ませています。
昨日の同番組中の「マイ!Biz」は、経済展望ということで、
小幡績・慶応義塾大学大学院教授が「どうなる?金融政策」をテーマにお話しをされました。
小幡先生は、日銀が先の金融政策決定会合で、
①マイナス金利政策の解除、②長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の撤廃、
③上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(REIT)の買い入れ終了、この三つを同時にやめたこと、
すなわち「やめるべきことをやめた」ことは、「すばらしい」とおっしゃっていました。
そして、この三つをさらりと同時にやめたのに、金融・株式・為替市場に反応がなかったのは、
「異次元緩和は、実は全く意味はなかったのではないか」、
さらに、「賃金が上がらないのを政策関係者は、物価のせいにしていたのではないか」などと、
分かりやすくおっしゃっていました。
「本来、景気や物価を安定させる手段の金利政策が、実は「食い物」にされていたのではないか」、
このような「歯に衣着せぬ」小幡先生のお話しを聴いていて、朝からなんだか痛快な気分になりました‥‥。