「清浄明潔の略」とはいいながら、今日もどんよりと曇った一日となりました‥。
さて、今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、その著書「気くばりのすすめ」がベストセラーとなった
鈴木健二さんの逝去を悼む内容で、そこには次のようなことが書かれていました。
『‥‥鈴木さんが95歳で亡くなった。自分にも厳しい人だった。NHKに入ったのは1952年。
テレビ草創期で新しい番組を次々手がけたものの、
ほぼすべて「他人はどう評価しようと、自分自身では40点以下の落第点」。
モーレツに働きつつ、週に最低30時間は読書にあてないと仕事をこなすのに追いつかないと語っていた。
民主主義の最大の敵は、自分の主張ばかりで相手の意見を聞かないことだ。
仕事をうまく回す人間関係は、秀でた才能やエリート意識からは生まれない。そんな訴えも印象に残る。
入庁初日から「頭脳、知性の高い方たち」と持ち上げられた静岡県の新人職員の皆さんは、
ボスの訓示と読み比べてみるのもいいかもしれぬ。』
「仕事をうまく回す人間関係は、秀でた才能やエリート意識からは生まれない。」‥。
仕事を離れた日々を送っている今の私には、この言葉の意味がようやく理解できます。
そして同時に、むのたけじさんの「人間関係を耕作するのに、謙虚にまさるこやしはない」
という箴言を思い出します。
「頭脳、知性の高い方たち」という新人職員の皆さんは、
県民の皆さんの声に謙虚に耳を傾けていただきますよう、
県外の元地方公務員の私からも、自らの反省を踏まえたうえでお願いします‥。
いゃあ~それにしても、モーレツに働きながらの週30時間の読書には、頭が下がりますね‥‥。