しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

天理は強かった!

「天理は強かった!」。今日はこの一言に尽きます‥‥。


ラグビー大学選手権の決勝、早稲田は天理に28対55で完敗し、連覇はなりませんでした。

接点で力負けし、敵陣にも入り込めず、早稲田らしい展開ラグビーをほとんどさせてもらえませんでした。

天理はフィフィタ選手だけでなく、個々の選手のスキルの強さが光っていました。

その見事な勝ちっぷりに、心から拍手を送りたいと思います。


一方の早稲田は、敗れはしたものの、キャプテンでNo8の丸尾選手を中心に、

よく統率の取れた、完成度の高いチームだったと思います。

FBの川瀬選手やPRの小林選手、そしてルーキーの伊藤選手など

有力選手が来年も残るので、今年の雪辱をぜひ果たして欲しいと願っています‥‥。


さて、この試合に先立ち、午前中は地域の伝統行事「どんと焼き」に行ってきました。

氏神である「貴布禰神社」の宮司さんによる神事に合わせてお祈りしたのは、

家内安全と、いち早いコロナの収束です‥‥。

私のささやかな願いが、皆さまにも届きますように‥‥。

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「本質」を見続ける

『経済学の思考法~稀少性の経済から過剰性の経済へ』(佐伯啓思著:講談社学術文庫)を読了しました。


昭和30年に生まれてから、昭和49年に高校を卒業するまで、

「高度経済成長」という「奇跡の時代」の恩恵を、どっぷりと受けて私は生きてきました。

本書は、「明日は今日よりも必ず良くなる」という、

「成長至上主義」からの「価値観の転換」を、私に迫るものがありました。


佐伯先生は本書のなかで、次のように述べられていました。

『日本の活路を開く細い一本の道とは、「脱成長主義の社会」へ向けた社会像を構築し、

 その方向へ向けた「公共計画」を官民協調のもとで実現することだ。

 「脱成長主義の社会」といま述べた。それは必ずしも「脱成長社会」というわけではない。

 「成長主義」という思い込み(プリコンセプション)から解放されるということである。

 「成長主義」のオプセッション(強迫観念)から自らを解き放つことである。

 それは「成長主義」「効率主義」「能力主義」という

 市場主義の価値からの転換をはかることである。

 日本の経済状況は現状では決して明るいものではない。

 だがしかし、また、先にも述べたように、われわれはきわめて「豊かな社会」に生きている。

 しかも、私は「脱成長主義」といったが、

 必ずしも「成長なき経済」を望ましいなどと考えているわけでもない。

 実際、個別企業は競争し、技術開発をするのだから、それなりの成長は当然ながら可能なのである。

 しかも、実は、先に述べた新たな社会に向けた「公共計画」や

 防災を含む国土の「強靭化」によって内需は拡大し、経済はむしろ活性化するであろう。

 そして確かに、短期的にいえば、内需拡大によるデフレからの脱却は必須の課題なのである。

 にもかかわらず、長期的にいえば、

 「成長主義」や「効率主義」を無理に政策の軸にすえるべきでない。低成長を前提にすればよい。

 現代社会をベルのいうような「ポスト工業社会」への転換、

 ギデンズのいうような「ポスト稀少性の経済」への転換と見れば、

 事態は決して悲観したものではない。

 「失われた20年」といって過度に悲観的になる必要もないし、

 過剰に自虐的になる必要もないであろう。

 重要なことは、将来の社会像を想像する力にある。

 それは、少子高齢化へ向けた社会であり、社会生活の安全性と安定性の確保であり、

 文化や教育や地域という「人づくりのインフラストラクチャー」へ配慮した社会であろう。

 それらはいずれにせよ、効率性、利潤原理からすれば分の悪いものであって、

 だからこそ「価値観の転換」がまずは求められるのだ。』


う~む、なるほど‥‥。

「脱成長社会」ではなく「脱成長主義社会」ですか‥‥。

いずれにしても、「将来の社会像を想像する力」が必要なのですね。

なお、佐伯先生は、「学術文庫版あとがき」で次のようにも述べられていました。


『今後の世界や日本がどのように動くかは、きわめて不透明になっている。

 「コロナ後」に、かりに一時的に日本も世界も一挙に景気がよくなるとしても、

 その本質にある脆弱さや不安定性は変わらない。

 表面上の変動ではなく、その「本質」を見続けることこそが

 われわれに求められているのだろう。』


価値ある一冊に出合えたことに感謝しています。

まるでオールブラックス‥?

「第100回全国高校ラグビー大会」の決勝戦を、テレビで観戦しました。

試合の結果はというと、桐蔭学園京都成章に32対15で勝利し、

2大会連続3回目の優勝を果たしましたが、強豪校同士の対戦に相応しく、実にハイレベルな内容で、

高校生離れしたプレーを、十二分に堪能することができました。


解説者の方が、桐蔭学園の展開ラグビーは、

まるでオールブラックスのプレーを観ているのようだとおっしゃっていましたが、

本当にそのとおりで、個々の選手の身体能力とラグビーセンスの高さを感じさせる内容でした。

特に、ロックの青木選手の活躍が素晴らしかったと思います。

また、敗れはしたものの、京都成章の、試合終了まで果敢に闘い続ける姿勢には感動しました。


個人的には、両校の三年生の選手には、

ぜひ早稲田大学への進学を検討してもらいたいと願っています。

早稲田大学ラグビー部で活躍する姿を、楽しみに待ちたいと思います‥‥。

自分にできることから始める

愛媛新聞の速報ニュースによると、

愛媛県では、新たに38人が新型コロナウイルスに感染したそうです。

昨日の28人を上回り、1日当たりの過去最多を更新したとのこと‥。


私はかねてから、人と人との接触を促す「Go To 事業」には、懸念と不安を抱いてきました。

それが今回の感染拡大に、直接的に結びついたという、確たる証拠はありませんが、

少なくとも国民に、ある種の「油断」をもたらしたことは、紛れもない事実だと思っています。

それはさておき、現時点での医療の現場は、どうなっているのでしょう‥?

耳にする情報が少ないだけに、不安が募るばかりです。


そして、今日の朝日新聞一面コラム「天声人語」には、次のようなことが書かれていました。

『‥‥首都圏1都3県に9カ月ぶりの緊急事態宣言が出された。

 昨春とは違って、学校は閉じられず、対策の力点は飲食業界に置かれた。

 「1カ月後には必ず事態を改善させる」。菅義偉首相は言葉に力を込めた。

 だが飲食店の早じまいにいかほどの効果があるのか。この補償で十分なのか。

 要請に従わない店名をさらす必要があるとも思えない。

 そして何より、1カ月の忍耐でほんとうに安心の春を迎えられるのか。不安は尽きない。

 厳しい都市封鎖を続けるドイツのメルケル首相が新年演説で訴えた。

 「ワクチン以外で最も効果的な方策は私たちの手中にある。一人ひとりがルールを守ることです」。

 負担と自制をお願いするリーダーの渾身(こんしん)の呼びかけは聴く者の心にしみた。

 地球のどこにいようとも、この難局は人と人が互いの接触を減らす努力なしには乗り切れない。

 一市民、一個人として自分にできることから始めよう。』


はぃ、そうですね‥‥。

「一市民、一個人として自分にできることから始める。」

感染拡大防止のために最後に残った「切り札」は、もうこれしか残っていないように思います。

我慢の日々は続く

今日は、強い風が吹き荒れて、強烈な寒さとなりました。

極端に寒がりの私は、まるで「寒さの我慢大会」に参加しているような思いです。

天気予報では、「爆弾低気圧」が北日本を通過しているようで、明日はもっと寒くなるとか‥‥。

コロナといい、極寒といい、我慢の日々が続きます。

コロナが収束し、心にも温かい春が訪れることを、辛抱強く待ちたいと思います。


さて、今日の日経新聞デジタル版には、次のような記事が掲載されていました。

菅義偉首相は7日、新型コロナウイルス対策本部を首相官邸で開き、

 東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県に緊急事態宣言の発令を決めた。

 期間は8日から2月7日まで。発令後、対象地域の知事は飲食店などに営業時間短縮を要請する。

 首相はこの後、記者会見で感染防止策への協力を国民に呼びかけた。』


飲食店に対象を絞ったような今回の措置‥‥。

でも、その飲食店も、私たち国民にとっては大切な社会的インフラです。

一人ひとりの国民は、知事からの営業時間短縮要請を、「Go To イート」ではなく、

自らの税負担で協力する方法しかないと、私には思われますが、

いずれにしても、飲食店経営者の皆様には、

なんとかこの困難な局面を乗り切っていただきたいと願っています。