バブル崩壊後の“失われた20年”と
松井秀喜選手の現役生活が重なっていることを、
今月7日に放送されたNHK「クローズアップ現代」に教えてもらいました。
当日の番組のタイトルは、「松井秀喜とともに闘った“同級生”たち 」、
その放送内容を、番組HPから引用させていただきます。
『松井秀喜選手が引退表明をした去年12月以降、
「自分は松井ほど人生を懸命に戦っただろうか」
というメッセージがネット上にあふれた。
書き込んだのは松井と同世代の3〜40代。
共感を寄せたのは、
スーパースターとしてより怪我やスランプに苦しみながらも
野球選手としての職務を全うしようとする松井の姿だった。』
そうなんですか…。世間ではこのような現象があったのですね。
30〜40代の人に限らず、松井選手のひたむきな姿と自らの人生を、
重ね合わせる人は多いのではないかと思います。
私は、国谷キャスターが、
「逆風の中で、ひたむきに生き抜く勇気」という言葉を、
松井選手の人生を一言で表わすキーワードとして解説されていたのが、
強く印象に残っています。
また、今回の番組が格調高くなったのは、
作家の伊集院静さんが出演されていたことが大きいと思っています。
伊集院さんの言葉で印象に残っているのは、
「“失われた20年”という苦難の時代に直面しながら、
人生という打席に立ち続けた松井世代が、50〜60代になった時、
本当の苦労を味わった彼らこそが、この国を支えているのではないか…。」
というようなことをおっしゃったことです。
(うろ覚えなので、私なりに翻訳して書いています。ご了承ください。)
「謙虚」と「ひたむき」という言葉は、
松井選手によく似合う言葉だと思いますが、
人に勇気と希望を与えてくれる松井選手こそ、「国民栄誉賞」がお似合いだと思います。