今日20日の日経新聞「生活」欄に、「銭湯」のことが書かれていました。
その記事は、次のような内容でした。
『全国で2日に1軒のペースで減少しているとされる銭湯に、新しい波が起きている。
自宅の風呂とは一味違う魅力を感じる若者が集い始め、
若手の経営者らもイベントなどを通じて銭湯の魅力を発信している。
かつて地域コミュニティーの拠点としてにぎわった銭湯。今、何が若者をひき付けているのか。
「昭和のレトロな雰囲気が逆に新鮮」。
茨城県のイラストレーター、押田あゆみさん(21)は銭湯の大ファン。
実家暮らしで家に風呂があるが、月に何度も銭湯に通う。
「湯船でおばあちゃんたちが話しかけてきてくれ、仲良しもできた。
顔見知りが増えるのも銭湯の魅力」と話す。
自宅の内風呂普及率の高まりと経営者の高齢化で銭湯の廃業が相次いでいる。
厚生労働省によると2016年度の一般公衆浴場は3900軒で
1989年度に比べて3分の1以下になった。
減少が進むものの、一方では初めて銭湯を知った若者などの間で、
魅力が見直される動きも出ている。
東京外国語大学では銭湯同好会というクラブも誕生。
部長で言語文化学部3年の那須亮太さんは
「銭湯は、長時間スマートフォンを手放すことで自分を見つめ直せるし、
友人との会話に集中できる。煩雑な日常から離れたオアシス」と魅力を語る。
交流サイト(SNS)に慣れた若者にとって、銭湯での人のつながり方は新鮮に映るようだ。
同学部3年の鈴木柚喜さんは「温泉やスーパー銭湯より安いワンコインで行け
(東京都は大人460円)、手軽にリラックスできるお得感がある」と話す。~(以下、略)~ 』
この記事を読んで、京都での浪人生活や東京での大学生生活を思い出しました。
私の学生時代は、寮や下宿にはお風呂がなく、銭湯に通うのがごく普通の生活でした。
今、振り返ってみると、特に京都での浪人時代は、
銭湯が私にとって、心と身体を開放できる、数少ない場所の一つであったように思います。
記事でも書かれているように、こちら愛媛県でも、温泉やスーパー銭湯はあっても、
昔ながらの家族経営の庶民的な銭湯は、街角から姿を消してしまいました。
「煩雑な日常から離れたオアシス」としての銭湯を、