「八月や 六日 九日 十五日」‥。
朝の蝉の大合唱は、今日だけはその鳴き声が厳かに響いているように感じます。
今年の平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)では、
こども代表の小学6年生の児童二人が語る、「平和の誓い」の次の「ことば」が強く印象に残りました。
『みなさんにとって「平和」とは何ですか。争いや戦争がないこと。差別をせず、違いを認め合うこと。
悪口を言ったり、けんかをしたりせず、みんなが笑顔になれること。
身近なところにも、たくさんの平和があります。‥‥』
「平和とは何ですか?」という哲学的問いかけに対して、単純明快な答えを示してくれたように思います。
♬ どうしてなくす前に 気づかないものでしょう あまりに見慣れすぎで いつの間にか見失う
幸せというものは ちょうど雨上がりの空に 立ちのぼる 虹のふもとの 頼りなさに よく似ているわ
この、さだまさしさんの名曲、「思い出はゆりかご」でも語られているように、
「平和」も「幸せ」と同じように、それほどに「心もとない」ものなのかもしれません‥‥。