阪神の話題が続きます‥。
ひょっとして、日経新聞一面コラム「春秋」のコラムニスト氏は、阪神ファンなのかしら?
今日も阪神優勝についての次のような内容でした。再びその全文を引用させていただきます。
『言語には霊妙な力が宿っていて、よい言葉を口にすると、吉事がやってくる。
万葉集にさかのぼる信仰がよみがえったかのような展開だった。
選手が目標を意識しすぎないようにと使い始めた隠語が、
唱えれば願いがかないそうな響きを持つようになった。まさに言霊。
「本当のことをいうと、キャンプのときには誰も優勝やなんて思ってなかった。
だからプレッシャーなんてかかりようがないわ」。
1985年に阪神が優勝したとき、スポーツ誌に載った岡田彰布内野手の弁だ。
リラックスの大切さを知る人が今年チームを率い、
足踏みなしの11連勝で一気にリーグの頂点をつかみとった。
優勝後のインタビューで岡田監督が両手を上げると、地鳴りのような歓声が甲子園球場を揺らした。
「まさか9月にこんなに強くなると思っていなかった」。笑いが球場を包み、一体感がさらに増す。
不振が続けばときに「大阪の恥や」といった罵声も飛ぶ。
そのストレートな感情が、悲願達成の喜びを何倍にも膨らます。
85年当時の日本はまだ高度成長の記憶が残っていて、バブル景気も始まろうとしていた。
比べて最近はちょっと元気が足りないのではないか。
そんなネガティブな見方を、おとといの光景が吹き飛ばす。
一丸となって夢を追い求め、歓喜を分かち合う快活なエネルギーは健在だ。
さあ、私たちもそれぞれのアレを目指そう。』
はぃ、ご指摘のように、阪神の優勝は閉塞感が漂ったここ数年の社会の空気を、一気に吹き飛ばし、
明るい希望を抱かせるような光景が眼前に広がったようにも思います。
「さあ、私たちもそれぞれのアレを目指そう。」‥。
背中をポンと押してくれる、そんな「快活なエネルギー」をくれたコラムでした。
これも立派な「言霊」ですよね‥‥。