今日もこちらは「一円玉天気」でした。
「一円玉天気」とは、お金の最小単位が一円なので、これ以上崩れない天気、
つまり、「晴れ」の天気を表すとのこと‥。
今朝の「NHK NEWS おはよう日本」の気象情報で、近藤奈央さんがそのようにおっしゃっていました。
さて、今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、谷村新司さんの逝去を悼む内容でした。
その全文を引用させていただき、この日記に書き残しておこうと思います。
『1970年代後半の話である。中学の同級生が、教室に教育上よろしくない雑誌を持ち込み、
社会科の若い教師に没収された。先生は「アリス」のファンだった。
悪友は「谷村新司も、この手の本の収集家だそうです」などと釈明。先生はニヤリと笑い、返してくれた。
チンペイさんが、音楽のヒーローから私たちの「神」になった瞬間である。
東京・神田神保町に「芳賀書店」という素晴らしい品ぞろえの本屋さんがある。
ポリエチレン製の袋に包装されて、立ち読みはできないけど。
そう教えてくれたのも、彼の深夜の番組だったような気がする。親しみやすい兄貴のような存在だった。
谷村さんの訃報に接し、帰らざる日々がよみがえる。アリスの曲で初めてギターの弾き語りを覚えた。
そんな方もいるのではないか。「冬の稲妻」は、3つのコードでなんとか演奏できる。
できの悪い、ものまね芸だったけれど。でも、コピーしたくなる何かがあった。
人の痛みに共鳴するぬくもりのようなものだろうか。
団塊の世代だ。が、楽曲に社会的メッセージを託すことは好まなかった。
「それよりあのコから電話がかかってこない。どうして?という歌のほうが自然」と語った。
美しい旋律と歌詞は、中国の人々も魅了した。
「野辺に咲きたる一輪の 花に似てはかなきは人の命か」とは「群青」の一節だ。名曲を胸に献杯したい。』
はぃ、指摘されると確かに、チンペイさんの曲には政治的色彩はなかったように思います。
心のこもった秀逸なコラムでした。
コラムニスト氏と同じく、私も思い出の名曲を胸に、今宵は献杯したいと思います‥‥。