しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

近現代史を学ぼう

ニッセイ基礎研究所の平賀富一上席主任研究員の
『「正直」に「努力」する若者が自信と希望を持てる社会の実現を目指して』という、
題名が少々長いレポートに、
私が日頃思っていることを、代弁していただいているような記述がありました。
それは次のような内容です。

『筆者が、毎年、特別授業を担当させていただいている高校のクラスでは、
 アジアと日本の関係などをテーマに話をしているが、
 今重要と思われるこの話題についても、
 それまで、まとまって話をきいたり
 じっくり考えたりする機会がなかったという生徒がほとんどである。
 受講した生徒からは海外への関心が増したり、
 日本のポジションや自分の将来を考える機会になったとの感想をもらったり、
 実際に留学を実現する人も出ている。
 内向き志向の若者が多いと評されることも多いが
 それは日本の若者達の多くにとっても本意ではないだろう。
 大きな理由は知る機会と考える機会の不足にあるものと思う。
 この点については、海外経験のある社会人の活用を含め学校とも連携し
 積極的に取組むことが必要であると考える。
 その際には、受験などの日程の関係から多くの学校で、
 近現代史(今につながる重要な論点を数多く含んでいる)を学ぶ時間が
 圧縮・省略されている状況の改善も必要であろう。』

この文章のなかで、次の二つは、まさに御指摘のとおりだと思います。
・内向き志向の若者が多いと評されるのは、知る機会と考える機会の不足にある。
・近現代史は、今につながる重要な論点を数多く含んでいるが、
 多くの学校で、受験等の日程の関係から学ぶ時間が圧縮・省略されており、
 その改善が必要である。

近現代史を学校の授業で学ぶことの重要性は、
私自身が知識不足と理解不足を体現しているので、
是非その改善を実現してほしいものです。
また、近現代史の授業の際には、
「世界史」、「日本史」、「地理」といった従来の縦割り授業ではなく、
総合的な視点に立った教え方が必要であり、
シラバスの中でも最優先事項に位置づけていただきたいと思っています。
(今日は偉そうなことを書いてスミマセン。)