大接戦となっている、アメリカ大統領選挙の開票速報を、固唾を呑んで見守っています。
これが日本であれば、出口調査等に基づき、早ければ投開票日の午後8時の開票開始と同時に、
民放、NHKともに「当確」の速報がテロップで流れるところなのですが、
先月30日付けの「溜池通信」で、「かんべえ」さんが、次のように分かりやすく解説されていました。
『米大統領選挙の「選挙人制度」とは、まことに複雑で不条理な存在です。
なぜ州ごとに、「勝者総取り方式」で選挙人を選ぶのか。なぜ単純に一般投票で決めないのか。
それは米大統領選挙が、18 世紀後半から始まる世界最古の選挙制度であるからです。
人々が広大な国土を馬車で移動し、通信手段も乏しく、もちろんマスメディアもなかった時代に、
有権者は大統領に誰を選ぶべきかの情報を持っていませんでした。
そこで州内の「物のわかった人たち」を投票で選出し、
その人たちが大統領を選ぶという方式を編み出しました。これが「選挙人制度」の始まりです。
「11 月の第1月曜日の次の火曜日」に、この選挙人が全米各地で選ばれることになる。
ここで選ばれた選挙人は、「12 月の第2 水曜日の次の月曜日」にそれぞれの州都に集まり、
そこで投票を行う。
投票箱は封印され、馬車に揺られてワシントン DC に送られ、翌年の 1月6 日に開票される。
そこで初めて次期大統領が確定し、1月20 日正午に新しい大統領が就任を宣言する。
これが現行制度の原型です。』
いゃ~、それにしても、ある一国のリーダーを選ぶ選挙に、世界中の耳目が集まる‥‥。
なんだかんだといいながら、やはりアメリカは、グレイト(偉大)な国なのだと思います。