しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「完結」ではなく「未済」

今日は町立図書館に行って、4月23日(日)から4月29日(土)までの

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。


この一週間で印象に残ったのは、4月23日(日)、4月24日(月)、

そして4月26日(水)の「ことば」でした。

まず、4月23日(日)は、西谷修さんの「〈死〉はひとりでは完結しない。」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『「私は死ぬことができない」。人は死なないという意味ではない。死が訪れた時、「私」はもういない。

 つまり〈死〉は「私」が息を引き取ることで完結するものではない。

 見送る人が、あの人は死んでもういないと語るまで、それは未済のままだと哲学者は言う。

 それは人が根源的に「共に在る」ということを露わにする出来事だと。

 「不死のワンダーランド」(増補新版)から。』


はぃ、先般の父の通夜・葬儀告別式の際、喪主のあいさつの中で私は、

参列者の皆さんに、「父のことを何かの機会に思い出してくれたら、

父は皆さんの心の中で生き続けてくれると思います‥」、というようなことを述べました。

西谷さんによると、これは「未済」という意味になるのですね‥。

父がいつまでも近しき人と「共に在る」ことを願っています‥‥。


追記

我らが阪神タイガースは、中日ドラゴンズを相手に、なんと6点差をひっくり返して、

8対7でサヨナラ勝ちしました。今日の粘り強い勝利は、価値ある勝利だと思います。

佐藤輝明選手の調子も徐々に上向いてきたし、これからが楽しみです‥‥。