しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

世に隠れることの難しさ

アレルギー性鼻炎の薬が切れたので、今日は松山市内の病院に行ってきました。

そろそろスギ花粉が飛散する季節となります。

そして、今日は寒さも和いで、陽だまりにホッと一息つく、そんな穏やかな一日となりました。

南西に窓がある部屋の室温は、24℃を超えていました‥。


さて、昨日の続きです‥。

1月20日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、種村季弘さんの

「身の回りの一つ二つのものを捨てれば、かなりの程度世を捨てられるし、世から捨てられるのである。」

という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『世を避けるのに「深山幽谷」に住まう必要はない。テレビを家に置かず、名刺を持たないこと。

 集いの席でも口をきかずにすむし、人と会ってもすぐに忘れてもらえるとドイツ文学者は言う。

 何かに打ち込みたければ世に隠れること。

 「良く隠れた者こそよく生きた者」という古代ローマの言もある。「雨の日はソファで散歩」から。』


ネットで調べると、「よく隠れた者こそよく生きた者」は、

古代ローマの詩人オウィディウスが書いた「変身物語」に出てくる言葉だそうで、

デカルトは自分の墓石にこの言葉を刻んだ、という解説がありました。


「何かに打ち込みたければ世に隠れること」は、確かにそのとおりかもしれませんが、

その「世の中」では、これが極めて難しい‥。

むしろ私は、「雨の日はソファで散歩」という文章表現がとても気に入りました‥‥。